オメガのデイデイト・スピードマスター、シーマスター、コンステレーションそれぞれの誘惑

オメガ
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オメガにデイデイトはあるの?

デイデイトと言えばもはやロレックスの一シリーズの代名詞ともなっている。

代名詞どころか固有名詞にもなっているので機能を指すのかロレックスのシリーズを指すのかが曖昧になっているが、デイデイトと言えば本来は機能のことであり他のメーカーにもデイデイトという言葉をサブタイトル的に使用しているメーカーは数多く存在する。

ロレックスの印象が強すぎてデイデイトと言えばあのデイデイトという感じであるが、デイトは日付、デイは曜日を意味する言葉で日付と曜日を合わせて表示する機能を持つ腕時計を一般的にはそう呼ぶのである。

そんなのとっくにご存知であろうが、このデイデイト機能を持った各社の腕時計がなかなかに面白かったりする。

一様に同じではないのだ。

その最たる例がオメガのスピードマスターのデイデイトではないだろうか。

スピードマスター デイデイト

スピードマスター デイデイト Ref.3520.50

とりあえず一本目。

これがデイデイトなのかと不思議に感じるレイアウト兼デザインであるが、正真正銘デイデイトである。

12時に位置する積算計の内部にある二つの小窓が曜日と月を表示しているわけだが、そう、これはデイデイト以上の機能がついているのである。

オメガのスピードスターのデイデイトと言えばこのレイアウトのモデルが多く、3時位置にロゴが配され、12時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置に24時間計、そしてダイヤル外周にあるのが日付である。

つまりこれはデイデイトのみならず、アニュアルカレンダーと24時間計が搭載されたプチコンプリケーションという贅沢な内容になっているのである。

デイデイトという名前がついているが、そう思って手に取ると非常にお得な感じがしてくるのがこのモデルであるが、もう一度言うがスピードマスターのデイデイトと言えばこのモデルが多い。

スピードマスターには把握しきれないいくらいたくさんのバリエーションが用意されているが、過去にはこのような素敵なお得感たっぷりなモデルが用意されていたのだ。

言うなればスーパーでイカを買って家で料理してたら未消化の小魚が胃袋から出てきたような感覚だろうか。

非常にお買い得な気分にさせてくれる「お買い得機構」である。

他にもあらゆるバリエーションがあるのでここに紹介しておこう。

スピードマスター デイデイト Ref.3220.50

スピードマスター デイデイト Ref.3623.33.01

スピードマスターのデイデイトはアンティーク感があって良い。

古いスピードマスターはモダンなスピマスとは全く違ったオーラを纏っているが、そこがまたなんとも言えないツウの感覚を味合わせてくれるのである。

シーマスター デイデイトと言えばこんな感じじゃ?

シーマスター アクアテラ デイデイト 41.5mm Ref.231.53.42.22.06.001

デイデイトというと皆さんのイメージはやはりこんな感じであろうと思うが僕もこういったレイアウトを想像してしまう。

12時位置にある曜日表記と日付の小窓。

オメガのシーマスターのデイデイトはロレックスと日付の部分でレイアウトが異なるのであるが、僕としてはオメガの日付位置の方がなんとなく好みである。

おそらくそれは左右対称の配置が心地よいからだと思うが、僕と同じ感覚をお持ちの方もたくさんいらっしゃることと思う。

どの位置にあっても格別視認性や認識性が高まるというわけではないが、なんとなく気持ちが良いと感じはしないだろうか。

シーマスター アクアテラ デイデイト 41.5mm Ref.231.10.42.22.02.00

コンステレーションにもあったデイデイト

コンステレーション デイデイト 38mm ダイヤモンド Ref.123.55.38.22.02.001

ムーブメントを使い回すということはどこにでもあることだが、コンステレーションにもシーマスターと同じものを使用したデイデイトが存在する。

個人的にはコンステレーションのようなラグジュアリータイプの腕時計の方がこの機能が似合うと思うのだがいかがだろうか。

おそらくその理由はやはりロレックスのデイデイトの影響が大きいのだと思う。

しかしコンステレーションの良さはなんと言ってもジェラルドジェンタがデザインしたものの遺伝子を受け継いでいるという点でよりエキサイティングなのである。

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オメガの腕時計の中でもコンステレーションほどラグジュアリーな様相を見せる腕時計は存在しないが、パテックフィリップのノーチラスやオーデマピゲのロイヤルオークの兄貴分であるコンステレーションには世界を牽引する両モデルと似通ったところがあり、それゆえにコンステレーションはラグジュアリーに見えるのだ。

ラグのないブレスレットの延長的な美しいスタイルが特徴的なザ・ジェラルドなコンステレーションであるがデイデイトがよく似合うのはやはり昨今のラグスポ人気が影響しているのだろうと思う。

オメガにデイデイトが存在することすら最近までは知らなかった僕であるが、非常にもったいない気がするのである。

こんなにも美しいシリーズにこんなにもラグジュアリーにフィットするデイデイトがロレックスのデイデイトほどの知名度を持たないなんてあまりにも惜しい。

ただ知られすぎるとおそらく価格も上昇するだろうと思えるからその辺りはほどほどが良いのではあるが、ゴールドのコンステレーションデイデイトともなると300万円に近い価格になる。

金の使用量からすればしょうがないのだけれど。

まとめ

というわけでまとめ。

デイデイトがオメガに存在することはあまり考えたことがなかった。

というのもやはりデイデイトはロレックスの専売特許といったイメージであり、他社の追随を許さないほどに圧倒的にロレックスの「もの」になっている感が否めないからだ。

デイデイトという機能が他の腕時計にも存在していることは知っているが、それでも機能自体がシリーズ名になっていて、なおかつ世界の時計リーダー的存在のロレックスであれば影を潜めるのも無理はない。

しかし今回見てきたように、オメガにも過去のヴィンテージのようなお得で良心的なデイデイトとモダンでおしゃれなシーマスターやコンステレーションという選択肢が用意されている。

オメガにはバリエーションが多いが、それがオメガが持つロレックスにはない武器である。

ロレックスはある意味体系化しすぎているきらいがあり、デイデイト内でのバリエーションは多いがそれ以外の選択肢はない。

そこがオメガの強みであり、ムーブメントからの視点で言うとスピードマスターのようなレイアウトとシーマスターやコンステレーションのようなレイアウトで違った需要を取り込めるのである。

シリーズ別で言えばすでに申したわけであるが、一つの機能に絞ればこういった選び方も可能なわけだ。

というわけでオメガのデイデイトについてお話しさせていただいたのだが、個人的なおすすめはなんといってもコンステレーションである。

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