ロレックス・エアキング愛用の芸能人・太田雄貴、レッツゴーよしまさ、レイザーラモンHG、トータス松本、木村拓哉、唐沢寿明、ライアンレイノルズ

エアキング

ロレックスのエアキングを愛用する芸能人

ロレックスの中でも古い歴史を持つエアキング。

現代のモデルと過去のモデルでいささか感じが違うという特徴があるのがエアキングで、ロレックスの中では割と珍しいタイプの特徴である。

ロレックスはシリーズ誕生以来ずっとその特徴を踏襲するという流れがあり、あらゆるシリーズでそれが見られるわけだが、エアキングは初代ごろのモデルと2016年以降に固定された現代モデルでは少々趣が違う。

これはこれで面白いし、エアキングにはミルガウスと共通する部分やエクスプローラーIと似た雰囲気などがあって、両者の親戚のような存在であると感じる人も多いのではないだろうか。

事実ミルガウスを検討する人はエアキングも選択肢に入っており、逆も然りである。

両者ともに耐磁性能が高く、同じムーブメントを同じ軟鉄製のインナーケースで保護してものを通常のケースに収めているという点で中身が同じなのだ。

デザイン面で言うならばエクスプローラーIの大型化した40ミリのモデルはまさにエアキングと同等の存在として見ることが出来る。

エアキングとミルガウスとエクスプローラーI、それぞれがそれぞれから微妙に違っている存在なのだが、ロレックスではニッチな違いをシリーズやシリーズ内のバリエーションで攻めるという戦略がよく取られていて、サブマリーナとヨットマスター、GMTマスターIIとエクスプローラーII、デイトジャストとデイデイト、デイトジャストとオイスターパーペチュアルなどなど深堀すればもっと挙げられるが機能が重複したシリーズが微妙に何かを付け足したり差し引いたりされてモデル展開されているのである。

デイトジャストのシリーズ内ではもはやそれが顕著であり、あらゆる組み合わせが非常に多くのバリエーションを生み出し消費者の細かいニーズに合うよう調整されている感じだ。

今回エアキングを愛用する芸能人を紹介するわけだが、デザイン的に他のシリーズと混同しそうになるくらいのモデルも過去には存在していたということに気付かされる。

ロレックスの過渡期を知ることが出来る良いモデルたちであり、希少性のあるアンティークウォッチも含まれるのだが、現在のエアキングと比べるとその違いさらによくわかってロレックスがどう変わっていったかなどに思いを巡らせることが出来ると感じた。

では芸能人がどんなモデルを愛用しているのかを見てみよう。

太田雄貴(元フェンシング選手)、マイケル・ブーブレ ロレックス エアキング Ref.116900

ロレックス エアキング Ref.116900
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レッツゴーよしまさ、レイザーラモンHG ロレックス エアキング Ref.14000

ロレックス エアキング Ref.14000 シリーズ
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トータス松本 ロレックス エアキング Ref.14000M

ロレックス エアキング Ref.14000M シリーズ
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ザカリー・クイント ロレックス エアキング Ref.14010

ロレックス エアキング Ref.14010 シリーズ
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木村拓哉、唐沢寿明、ライアン・レイノルズ ロレックス エアキング Ref.5500

ロレックス エアキング Ref.5500 シリーズ
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太田雄貴(元フェンシング選手)、マイケル・ブーブレ ロレックス エアキング Ref.116900

フェンシングの太田さんが愛用するのはこの一本。

2016年に現代のエアキングとしてデザインやサイズなどが固定化したモデルだ。

エアキングにしかないインデックスの表記が僕は好きで、分数を二桁で表しているところがユニークで良いし、時間の認識性を高めているという点でもエアキングらしいデザインと言えるのではないだろうか。

インデックスは通常数であればアワーの方を表記するものだが、ロレックスのエアキングは違う。

こういった感じでインデックスがこのようになっている時計をあまり知らないためか、物珍しさも感じる。

このようにパイロットが使いやすい用に進化したエアキングだが、冒頭でも述べたように耐磁性能も非常に高い。

ミルガウスと同じ構造をしており、ムーブメントを軟鉄製のインナーケースで覆っているわけだが、エアキングにもミルガウス同様の高い耐磁性を持たせたのは恐らくはコックピットの中に計器類が電磁波を発するからではないかと推測される。

このブログでも何度かお話ししているように機械類は高周波の電磁波を発していることも多く、エンジニアや医師、特殊な機械などを扱う技師などもミルガウスを愛用していることが知られている。

エアキングがミルガウスと同じような性能を持っていることはあまり広く知られていないのだがロレックス好きの中ではミルガウスとエアキングは同じ立ち位置にいて両者を比較検討されることもよくある。

そうなればあとはデザインと価格帯の問題になるが、価格帯は機能性や人気などからもあまり大きくは違わない。

ただミルガウスは2024年の時点では生産終了しているためカタログモデルではエアキングしか存在しないか中古市場や並行品市場ではまだ新品や新古品、未使用品などが残っているだろう。

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さらにいうとミルガウスはバリエーションが複数存在するのでその辺りも選ぶ楽しみが味わえるだろう。

というわけで、太田雄貴さんがお持ちの現代のエアキングの一本をご紹介した。

レッツゴーよしまさ ロレックス エアキング ピンク文字盤 Ref.14000

1990年頃~2000年の間に製造されたアンティークのカテゴリの片足を突っ込んだような世代のモデルだが、見た感じではすでに結構古い世代のモデルに見える。

この頃のエアキングはまだ今のようにシリーズが持つ固定された特徴などを持っておらず、路線というか向かうべきところがまだブレていた時代である。

そのせいか今のようなバリエーションのなさがなく、文字盤にも自由度が感じられ、さらに言えばエアキングではなくオイスターパーペチュアルにも見えるほどである。

これよりも少し前のエアキングはエクスプローラーとリファレンスを共有するという割と時計界では御法度的なことも起こっていたようである。

言うなればメルセデスベンツのCクラスとEクラスにW212のようなコードネームを与えるようなものであり、現代では起こり得ないことなのだが、それだけまだロレックスがあらゆる面でブレていた時代があったということだ。

とはいえ、僕はこの時代のエアキングが割と好きで、ピンク色の文字盤を装備したエアキングなんて最高だとは思わないだろうか。

レイザーラモンHG ロレックス エアキング 白文字盤 Ref.14000

上記のモデルと同じ世代のモデルがこれ。

文字盤の色が違うが、色が白くなると途端に雰囲気が変わる。

より真面目なロレックスといった感じで、世代がもう一つ古くなったようなアンティーク感を感じさせる。

このモデルをお持ちなのはレーザーラモンさんであり、34ミリという大きさの時計はHGさんにはちょっと小さいんじゃないかと思えるが、ネタ的にあえてこのサイズ感にしていたと想像される。

昔購入されたものを使っておられるのだろうが、サイズ感としては40ミリを超えるものよりもあの衣装には小さい時計の方が雰囲気が出ると判断してのことだろうと推測する。

いずれにせよ良い腕時計であり、ロレックスを所有している人は現代のロレックスの爆発的人気から見てもやはり素晴らしい買い物をされている。

トータス松本 ロレックス エアキング ピンクダイヤル Ref.14000M

このモデルは上記のRef.14000が終了して登場した後継種で、Ref.14000との違いは複数存在する。

ざっくり挙げると、

・ムーブメントがCal.3000からCal.3130へと変わった
・サファイアクリスタル風防に王冠透かしが入った
・ラグの穴が無くなった

これくらいだろうか。

ムーブメントの変更で安定性が増し王冠透かしが入ったことで偽造防止効果も上がった。

ムーブメントの変更に伴い時刻調整などが少々代わり、これまで6時方向の下向きにリューズを回して調整したものが12時方向の上向きに回転させて調整する方式に変わっているので注意が必要だ。

このモデルも見た感じではアンティークっぽさが漂っており、そこが好きな人にはエアキングはおすすめであるが、34ミリというサイズ感には何やら根強い人気がどっしりと存在しているような気がする。

エクスプローラーIやデイデイトやデイトジャスト、そしてオイスターパーペチュアルを愛用する芸能人を見てみても、このサイズ感が理由でこれらをチョイスしているような雰囲気が感じられるからだ。

ザカリー・クイント ロレックス エアキング ブラックダイヤル Ref.14010

少し珍しいタイプのベゼルであり現代のモデルはほぼ見かけないのがこのエンジンターンドベゼルと呼ばれるベゼルを纏った一本。

光沢のないベゼルがベースとしてあり、5分おきに鏡面仕上げが施された面が配置されているという時代を感じさせるモデル。

12時位置に2枚ほど鏡面仕上げがされた部分が並んでおり、手探りでも6と12の位置がわかるようになっている。

エアキングらしく、航空機のエンジンを模したデザインだと言われているが、確かにそう見えなくもない。

通常モデルのベゼルの方がシンプルで美しいが、今モデルはただただユニークだという他ないだろう。

かっこいいかと言えばなかなか判断に困るが、とは言えどことなくラグジュアリースポーツのような雰囲気を持っているのは確かである。

鏡面磨きがされた部分が多角形を彷彿とさせ、完全な円形であるにもかかわらずベゼルがどことなく12角形に見えなくもない。

恐らくはそういった雰囲気とラグからブレスへのナチュラルな流れがそのように見せていると考えられるのだが、もう少し改良を加えると非常に人気のあるシリーズへと早変わりするのではないだろうか。

これまで下火的な存在であったエアキングがRef.14010をベースにラグジュアリースポーツとして進化すれば恐らくとても人気のモデルとしてデイトナとは別路線で発展を遂げるだろうと考えられる。

突飛なアイディアかもしれないが、時代はそれくらいラグジュアリースポーツなのだ。

木村拓哉、唐沢寿明、ライアン・レイノルズ ロレックス エアキング シルバー Ref.5500

製造期間、1950年代後半~1988年という過去のロレックスには珍しくない超長寿モデルがこの有名のRef.5500である。

エクスプローラーIともリファレンスを共有しており、エクスプローラーI Ref.5500もエアキング Ref.5500と同時期に製造されていた。

エクスプローラーI Ref.5500も同時期の1950年代後半から製造が始まったのだが、終了するのはエアキングよりも一足早い1970年代に終了した。

この頃からリファレンスはきちんと一モデル一つという形式に完全に移行したのだろうと思われる。

このモデルは木村拓哉さんと唐沢寿明さんがドラマで着用していたものだが、恐らくは私物なのではないかと思われる。

特に木村さんの場合は彼の個人的な好みとかぶっていて、役柄に合わない腕時計でなければ私物が使用されることも多いのではないかと推測される。

いずれにせよエアキングでも一番有名で歴史の長いモデルがこのRef.5500というやつで、その分ファンや愛好家は非常に多いのではないだろうか。

まとめ

エアキングには確かに華がない。

カリスマ性があるかといえばそうではないし、現代のモデルはまだいい感じにモダン化してはいるが、やはりロレックスのブランド全体を通して見ればこのシリーズは地味めな方である。

しかし地味で華がないからこそエアキングはエアキングなのであり、実用性やコレクション性、マニアック性などが一挙に集まっているシリーズとも言えるのである。

アンティークウォッチが好きなそうは一定数必ず存在していて、そしてその熱量は凄まじい。

最後に紹介したRef.5500なんかはかなり幅広い人に愛されていると思うし、ロレックスでありながらこれほど地味で目立たず使えて、そして34ミリという他では味わえない存在であるからこそエアキングはエアキングなんだという声もあるわけである。

そういった観点からすると現代のエアキングは2016年よりも前のものとは少々趣もシリーズ哲学のようなものも違い、全く別物として見るべきだということも出来る。

ロレックスの腕時計はシリーズ誕生から現在までずっと同じ形を継承してきており、その根幹となる哲学や遺伝子が変わることもないのが特徴であり、その頑固一徹な部分がロレックスの良いところであるわけだが、このシリーズには少々イレギュラー的な要素が見て取れるのである。

エクスプローラーIの36ミリやアンティークモデル、ミルガウスやオイスターパーペチュアルの古いモデルが好きな方はエアキングの2016年以降のものを除いたモデルなど同じ土俵の存在として愛着が湧いてくるのだろうと思われる。

現に木村拓哉さんはエクスプローラーIのアンティークモデルと今回紹介したRef.5500を両方所有されている。

そういった見方をするとエアキングは過去のモデルと今のモデルで、二倍楽しめるお得なシリーズと言えるのではないだろうか。

ミルガウスの要素を持っているという不思議さもこのシリーズが持つ不可思議で面白い特徴だ。

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