山内健司(かまいたち)さんはロレックスが好き
山内健司(かまいたち)さんは、ロレックスのGMTマスターIIやヨットマスターIIを所有していることからも分かるように、腕時計、特にロレックスに対して強い関心と愛着を持っている人物だと感じられる。単に高級時計を身に着けているというよりも、モデルの選び方にその人柄や価値観がにじんでいる。
GMTマスターIIは、実用性とデザイン性を高い次元で両立したモデルであり、華やかさと道具感のバランスが非常に優れている。複数の時間帯を管理できる機能を備えながら、日常使いにも適している点が特徴だ。このモデルを選ぶということは、見た目の格好良さだけでなく、機能や完成度をきちんと理解したうえで時計を楽しんでいる証拠でもある。
一方で、ヨットマスターIIはロレックスの中でもやや異色の存在だ。ケースサイズが大きく、存在感も強いが、その分だけ独自性が際立つ。万人受けを狙ったモデルではなく、自分の感覚で「これがいい」と思える人が選ぶ時計と言える。山内さんがこのモデルを所有している点からも、流行や周囲の評価よりも、自分の好みや納得感を重視する姿勢がうかがえる。
山内さんは芸人としても、独特の視点や間合い、少しひねりの効いた感性で笑いを生み出してきた人物だ。そのスタンスは、時計選びにも通じるものがある。定番でありながら奥が深いGMTマスターIIと、強い個性を放つヨットマスターIIという組み合わせは、ロレックスの中でも振り幅が大きい。その両方を楽しんでいる点に、単なるブランド志向ではない、本質的なロレックス好きの一面が見える。
また、ロレックスは「資産価値」や「成功の象徴」として語られることも多いが、山内さんの場合、それ以上に「長く使える道具」として選んでいる印象が強い。日常で使える実用性と、身に着けたときの満足感、その両方を大切にしているからこそ、スポーツモデルの中でも完成度の高い時計に自然と惹かれているのだろう。
総じて山内健司さんは、ロレックスをステータスとして誇示するタイプではなく、時計そのものの魅力や背景を含めて楽しむロレックス好きだと感じられる。GMTマスターIIやヨットマスターIIという選択は、その感覚の確かさと、自分の価値観に正直な姿勢を静かに物語っている。
ロレックス ヨットマスターII Ref.116680
ロレックス ヨットマスターII Ref.116680

ロレックス ヨットマスターII Ref.116680は、ロレックスの中でも極めて異質であり、実際に使ってみて初めて評価が定まるタイプの時計である。写真やスペックだけを見ると「大きい」「派手」「特殊用途」という印象が先行しがちだが、日常の中で着け続けることで、このモデルが持つ本質はまったく違う角度から見えてくる。
まず、この時計を語るうえで避けて通れないのがケースサイズだ。44mmという数字は、サブマリーナやGMTマスターIIに慣れている人ほど身構えてしまう。しかし、実際に腕に載せると、単純な大きさ以上にバランスが取れていることに気づく。ラグの形状やケースの厚み、重心の取り方が計算されており、見た目ほど扱いづらさは感じない。もちろん存在感は圧倒的だが、それは「邪魔になる大きさ」ではなく、「意志を持った大きさ」に近い。
Ref.116680はステンレススチール製でありながら、重量感はしっかりしている。着けた瞬間に「軽快なスポーツモデル」とは違う感触が伝わってくるが、不思議と嫌な重さではない。腕に乗ったときの密度感が高く、時計そのものの信頼感につながっている。これは一日中着けてみるとよく分かる部分で、最初は意識していた重さが、次第に身体の一部のように馴染んでくる。
文字盤はホワイトを基調とし、ブルーの針やインダイヤルが強いコントラストを生んでいる。情報量は非常に多いが、視認性は驚くほど高い。これは配色とレイアウトの妙によるもので、クロノグラフ、カウントダウン表示、時刻表示がそれぞれ混線せず、直感的に読み取れる。実際に使ってみると、「複雑そう」という先入観はすぐに消える。
ヨットマスターII最大の特徴であるレガッタクロノグラフ機構は、正直に言えば、日常生活でフルに使う人は多くないだろう。だが、この機構は「使うため」だけのものではない。リングコマンドベゼルと連動したこの複雑機構は、操作するたびにロレックスの技術力を体感させてくれる。ベゼルを回し、リューズを操作し、針が意図した通りに動く。その一連の流れそのものが、この時計を所有する価値の一部になっている。
リングコマンドベゼルの操作感は非常に明確で、カチッとした節度がある。遊びがなく、どこを操作しているのかがはっきり分かる。この感覚は、単なる飾りではなく、本気で使うことを前提に作られている証拠だと感じる。複雑機構の時計にありがちな「触るのが怖い」という感覚はなく、むしろ触れて動かしたくなる。
オイスターブレスレットの安定感も、この大型ケースを支える重要な要素だ。コマの剛性が高く、バックルの作りも堅牢で、時計全体をしっかりと固定してくれる。着用中に時計が暴れることはなく、動きの中でも常に一定の位置を保つ。この安定感があるからこそ、44mmというサイズでも日常使いが成立している。
実際に生活の中で使ってみると、この時計は意外なほど汎用性が高い。もちろん、控えめな時計ではないため、場面を選ぶ部分はある。しかし、カジュアルな服装との相性は非常に良く、シンプルな装いであればあるほど、この時計の個性が活きてくる。時計が主役になることを前提にスタイルを組むと、不思議と全体がまとまる。
精度については言うまでもなく安定しており、日常使用でストレスを感じることはない。これだけ複雑な機構を備えながら、時間を任せておける安心感がある点は、ロレックスというブランドの底力を感じさせる部分だ。
このRef.116680を使っていて強く感じるのは、「迎合しない時計」だということだ。流行や評価に合わせて作られたモデルではなく、明確な目的と思想を持って存在している。そのため、万人に勧められる時計ではないが、刺さる人には深く刺さる。
また、この時計は年齢や経験によって印象が変わる。若い頃には迫力や派手さが前に出て感じられ、年齢を重ねるにつれて、その構造美や思想の部分がより面白くなってくる。長く付き合うことで、評価が育っていくタイプの時計だ。
ロレックス ヨットマスターII Ref.116680は、「分かりやすい格好良さ」よりも、「理解した人だけが楽しめる満足感」を重視した一本である。大きさ、複雑さ、個性、そのすべてを含めて、この時計は一つの完成した世界を持っている。使うことで初めて、その世界に足を踏み入れられる。そういう意味で、このモデルは単なる腕時計ではなく、体験に近い存在だと感じている。
まとめ
ロレックス ヨットマスターII Ref.116680は、数あるロレックスの中でも明確な思想と目的を持って生まれた、非常に個性的なモデルである。一般的な高級腕時計に求められる「控えめさ」や「万能性」とは異なる方向を向き、自分が何者であるかをはっきり示す強さを備えている。
44mmというケースサイズは、初めて見ると圧倒される。しかし実際に腕に着けてみると、単なる大きさではなく、設計されたバランスの良さが伝わってくる。ケース、ベゼル、ブレスレットが一体となり、重さや厚みが不思議と散らばらない。確かに存在感はあるが、雑味のある重さではなく、密度の高い塊を身に着けている感覚に近い。
ホワイトダイヤルにブルーを基調とした配色は、情報量の多さとは裏腹に視認性が高い。針やインデックスの役割が明確で、時計を見た瞬間に必要な情報が自然と目に入ってくる。複雑機構を搭載しながら、視覚的な混乱がない点は、ロレックスらしい設計思想を強く感じる部分だ。
最大の特徴であるレガッタクロノグラフは、実生活で頻繁に使う機能ではないかもしれない。それでも、リングコマンドベゼルを操作し、機構が連動して動く様子は、この時計ならではの体験を与えてくれる。使うたびに、これは単なる装飾ではなく、本気で作られた道具なのだと実感させられる。
日常で着けてみると、意外なほど安定感がある。オイスターブレスレットの剛性が高く、時計が腕の上で暴れないため、長時間の着用でもストレスが少ない。派手な印象とは裏腹に、着け心地は実直で、信頼できる。
この時計は、万人に好かれることを前提としていない。だからこそ、流行や評価に左右されず、自分の感覚で選ぶ人の手に渡ったとき、強い満足感を生む。年齢や経験を重ねるほどに、見た目以上に構造や思想の面白さが際立ってくる点も、このモデルの奥深さだ。
芸人として独自の感性と強い個性を貫いてきた山内健司さんがヨットマスターIIを選んでいると知ると、この時計が持つ迎合しない魅力がよりはっきりと浮かび上がる。
ロレックス ヨットマスターII Ref.116680は、便利さや無難さよりも、自分の軸を大切にする人のための時計である。使い続けることで、その重さや複雑さが信頼へと変わり、気づけば手放せない存在になっていく。理解と時間を必要とする分だけ、応えてくれる深さを持った一本だ。
ロレックス ヨットマスターII Ref.116680

