ロレックス・デイトナアイスブルーはなぜ高いのか?

デイトナ

ロレックスのアイスブルーはなぜ高いのか?

ロレックスのデイトナといえば。

ロレックスのフラッグシップであるだけでなく、実質的な位置付けとしてはハイエンドモデルのシリーズである。

デイデイトがブランド内で一番位が高いシリーズだと謳われてはいるが、実際はデイトナが一番人気が高く、デイトナが一番尊敬を集める上のシリーズだという感覚はみなさんもお持ちなのではないだろうか。

新型が発表される際や新しいバリエーションが登場する際は、デイトナの注目度は相当に高く、ロレックス以外の腕時計が好きな人でもデイトナやロレックスの新しいモデルの発表に大変注目するのである。

そんなわけで、今日はハイエンドシリーズのデイトナの、ハイエンドなモデル、アイスブルーについてお話ししようと思うわけだが、なぜデイトナアイスブルーはこうも高いのかについて考えてみようと思う。

結論は以下の理由が重なることによるものだと分析するが、それではいってみよう。

圧倒的人気

デイトナアイスブルーが高い理由はその圧倒的な人気が理由であると言えるだろう。

ロレックスがブランド全体で人気があって、あらゆるモデルが入手困難になっていることはよく知られているがデイトナの特にアイスブルーに関してもそれは当てはまる。

あらゆる要素が絡み合い、人気が人気をよび、人気があるものはさらに人気になっていく。

人が着用しているのを見てもやはりとてもかっこいいと思うし、通常のロレックスにはない爽やかさも兼ね備えている。

プラチナ素材であるということも人気であることに大きく起因しているだろう。

基本的にはデイトナアイスブルーがこうも高額で取引されているのには大きな人気という需要があるからだが、その人気の理由について考えてみる。

単純にすごくカッコいい

まず単純にカッコいい。

デイトナには通常黒か白しか使用されず、もちろんゴールド素材のデイトナにはあらゆる種類やメテオライトな文字盤モデルなども存在するであるが、デイトナアイスブルーにはこのモデルにしかないカッコよさがあり、その外観上の良さが人気の主な理由なのである。

爽やかで涼しい印象を与えるアイスブルーのダイヤルとチェスナットカラーのセラクムベゼルとの相性も抜群で、ブルー系ダイヤルのスポーツウォッチが人気の現代の流れに乗った素晴らしくデザイン性の高い一本に仕上がっているというがまず外観上の理由と言えるだろう。

ロレックス 18Kデイトナ一番人気モデルの価格推移と比較・チョコ、グリーン、ブルー
18Kデイトナの人気ダイヤルモデルの価格推移と比較 ロレックスのデイトナという存在にどれだけ励まされているだろう。 みなさんは、見るだけで聞くだけで、存在があると確認するだけでワクワクするようなものがないだろうか? 誰だって一つや二つそうい...

事実、デイトナのホワイトゴールドの一番人気のモデルはブルーダイヤルのモデルであり、オーデマピゲのロイヤルオークやパテックフィリップのノーチラス、ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズなどもブルーダイヤルのモデルが一番人気があり価格にそれが反映されている。

ロイヤルオークのスモークブルーダイヤルなんてどう?青文字盤のラグスポ人気とプリングルスのサワークリームオニオン
ロイヤルオークのめちゃかっこいいスモークブルーダイヤル 一時期とてつもなくオーデマピゲのロイヤルオークが欲しい時期があった。 もう5、6年前のことになるだろうか。 寝ても覚めてもロイヤルオークのことばかり考えていて、、、 というのは嘘ですが...
パテックフィリップのノーチラスはどうしてこんなに高いのか?・5711/1Aの今後と腕時計投資
どうしてノーチラスの価格はこんなにも高騰しているのか? パテックフィリップの腕時計はもはやこれまでの常識では考えられないくらい高額になっている。 イメージとして、 家 > 車 > 時計 という順序で値段は小さくなっていくイメージである。 こ...

ラグジュアリースポーツと青系文字盤、これらの組み合わせは今の腕時計界では一番破壊力があり、ラグジュアリースポーツ、青系ダイヤルの両方の条件に合致するデイトナアイスブルーがじわじわと値段を上げるのも無理もないのである。

唯一のプラチナ素材のデイトナ

デイトナアイスブルーの素材はホワイトゴールドではなくプラチナである。

デイトナにはステンレスモデルとゴールドモデル、またはそれらを組み合わせたロレゾールと呼ばれるモデルが存在するが、プラチナデイトナはダイヤモンドインデックスモデルを含めてもたった2種類しか存在せず定価などの価格的な理由もあるが全体的に数が少ない。

確かにSSモデルもホワイトダイヤル、ブラックダイヤルの2種類しか現行モデルは存在しないが、希少性という意味ではプラチナデイトナの方が圧倒的に上であり、ゴールドモデルやコンビモデルなどは種類が豊富に存在する。

素材的な価値もそうだが、プラチナデイトナ自体の数が少ないのもその理由であり、数が少ない逆向きの理由もプラチナ素材で製造されているという相互の関係性が成り立っていると考える。

芸能人や著名人が多数愛用している

デイトナアイスブルーの人気は芸能人にまで波及している。

当然高価で高い価値があるものが選ばれやすい傾向にある芸能人界隈ではこういったタイプの人気ものはすごく重宝される。

ロレックス デイトナ アイスブルーを愛用する芸能人・明石家さんま、HIKAKIN、菊池風磨、ELLY他
アイスブルーとは? 近年アイスブルーというキーワードが話題になっている。 言葉として話題になっているわけではなく、実際に現実世界に形として表現することがトレンドとなっていて、僕のようにそれを見て「いいなこれ」、と影響を受けるのであるが水色を...

こちらでも紹介しているが、とても多くの芸能人がデイトナアイスブルーを愛用している。

探せばまだまだアイスブルーデイトナを所有、愛用している有名人や著名人が他にたくさんいるだろうと考えられる。

海外の有名人を含めるとその数は倍以上になると思われるが、それくらいデイトナアイスブルーは著名人を惹きつける高い人気とステータスを誇っているのである。

ハイエンドモデル

冒頭でも少しお話ししたが、ロレックスのハイエンドモデルは実質的にはやはりデイトナであり、デイトナの中でもハイエンドタイプのモデルがプラチナ素材を使用したデイトナアイスブルーなのである。

その中でもダイヤモンドインデックスのモデルがさらに高価なのだが、この辺りは好みによるものだったりするので同一のものとして扱うことにするが、基本的にはこういう構図だ。

あるブランドがあるとして、予算が許すのならその中で一番良い選択をしたいというのが人間の常であるが、資金が十分にある人にとってはやはりデイトナのアイスブルータイプの腕時計は大変魅力的なのだろうと思う。

ただ単に高価でハイエンドでプラチナだからという浅い理由でもなく、デイトナアイスブルーには上述したようなカッコいいと思える理由がいくつも存在する。

実機を見ればスポーツウォッチでありながらも高級感と美しさを最大限に解き放つ存在に心奪われること間違いない。

それくらい艶かしく美しくカッコいいのがデイトナアイスブルーであり、ハイエンドモデルであるとともに質実剛健、豪華絢爛、八面玲瓏、といった具合だ。

定価自体が高い

デイトナアイスブルーが高価な理由として挙げられるが、その元々の定価である。

新型デイトナアイスブルー Ref.126506 : 10,992,300円

新型デイトナアイスブルー ダイヤインデックス Ref.126506A : 11,881,100円

旧型デイトナアイスブルー Ref.116506 : 9,003,500円

旧型デイトナアイスブルー ダイヤインデックス Ref.116506A : 9,751,500円

為替相場にもよるし変動も多々あるロレックスの定価だが、大体今はこういう水準である。

定価より決して安く販売されることのないロレックスだが、定価自体が1000万円もすればそりゃ市場に出てくる価格帯もそれ以上になってくる。

ロレックスのほぼ全てのモデルが定価以上の価格で取引きされており、例え中古モデルであろうと例外はない。

基本的なベース価格が高い上にカッコよくて人気があって素材も高価とあれば高額になっていくのも無理はないだろう。

限定生産

ロレックスはデイトナアイスブルーを限定生産していることが言われているが、ロレックス全体で生産が限定的である。

全て手作業による工程で作られ、外注もなくこれほどの丁寧な時計づくりを徹底して行っている上にクロノメーター検定などの厳重なチェックや検査を全ての個体におこなっているので一つ一つにとても時間がかかる。

発注してから手元に届くのに時間がかかる上に限定的な生産数を守っているとなればそれは価格が釣り上がっていくのは当然だろう。

さらにロレックスは世界中にファンがめちゃくちゃ多い。

ロレックスが金と同様の存在にもなりつつあるほどその評価価値は凄まじいものである。

上記の人気に理由に加え、現段階で入手できる数に限りがあるのでは中古市場、並行市場でもかなり高値になるだろう。

ロレックスやパテックフィリップ、オーデマピゲなど正規店で買えない腕時計やウブロやIWC、カルティエなどでワンランク上のモデルを安く買う方法とは?
中古・新古・未使用品という選択 中古の腕時計というとどんな想像をされるだろうか。 中古というとあまり良い印象を与えないという印象であるがこと車と機械時計に限ってはそうではない。 いや、確かに印象はそうかも知れないが印象と実在する現実ではまた...

ロレックスは中古だからといって安くなるということはないが、どうしても手に入れたいというなら並行品や中古市場で購入することが一番現実的な手段である。

ロレックスの腕時計は特にスポーツモデルに関して基本的にあらゆる制限がかけられており、正規店で手に入れることがほぼ不可能だからだ。

上記の記事でもおすすめのショップや中古モデルを購入することのメリットやデメリットについて詳しく書いているので気になる方は一度読んでもらえたらと思う。

これらの思惑からの投資

となると、これらの人気に目をつけない手はない。

ということで資産をたくさん保有する投資家や資産家が投資対象としてロレックスを購入してもおかしくないだろう。

世界中で人気であり、一国で短期的に流行しているといった類の話ではない。

数十年間世界中で価値が認められ、なおもその価値がずっと上昇している。

であるとすると、長期的な目線でそれらを保有することが大きなメリットになるはずである。

そして投資対象としてそれらを中長期間所有し保有するなら、それらのモデルが市場にさらに出回らなくなり価値が上昇しやすい。

投資目的としていわゆる量的引き締めを行っている状態だ。

そりゃ高くなる。

まとめ

というわけで、まとめ。

以上の条件がデイトナアイスブルーが高額な理由になっているのだろうと考える。

価格の基本となる定価が既に高価な上に、素材も年々価値が上昇するプラチナ素材をしている。

ハイエンドモデルということで高い需要が付加され、生産も限定的。

高いデザイン性を誇り、価格や価値を無視してもカッコいいと言える外観は鬼に金棒である。

人気が人気を呼びさらなる人気を得ていく上に、その裏付けとして著名人が多数愛用している。

それに拍車をかけるように投資的に買われ市場に出回らなくなる。

これ以上ないほどの理由を備えたデイトナアイスブルーの高騰ぶりは蚊帳の外から見ている分にはなんともないが、このモデルが欲しくて購入を考えている人には時間の経過がデメリットとなる。

短いスパンで言えば多少価格は上下するだろうが、長いスパンで見れば緩やかに上昇していくことが強く予想される。

インフレや為替なども後押しし、それは加速するかもしれない。

であるから、高い時計はさらに加速度的に高くなるし、ロレックスというブランド全体でもはや高価で買えない腕時計になっているのが予想できるがこういったタイプの腕時計ならなるべく早めに手に入れることをオススメしたい。

もちろん物の価値に絶対はなく、泡のように不確かな世界であるので判断はご自身にお任せするが、ロレックスの価値が長期的に下がるということは考えにくい。

タイトルとURLをコピーしました