2024年に廃盤(ディスコン)となったドレス系ロレックス「ドレロレ」・デイトジャスト36&41

デイトジャスト

惜しまれるディスコンロレックス

2024年の新作発表と同時にどんなモデルがなくなるのかも同様に注目されるロレックスの腕時計ラインナップ。

基本的には予想することが難しく、一定の規則といったことがないことが規則であったりする。

常に見ていて、動きを把握しているようなスポロレに関してもぴたりと当てることは難しいし、一年前に何かが廃盤になったからといってすぐさまに新型が補填されるといったことにもならなかったりする。

デイトナやサブマリーナなどのスポロレの中の一番人気なシリーズなどは廃盤化と新型化が同時に行われるため廃盤を予想することと新型を予想することがイコールになったりするが、シリーズによってはそうではなく、むしろそういうシリーズの方が少ないのである。

確かにステンレススティールモデルなどではメインとなる存在の新型化が噂されれば旧型になるであろう同素材のモデルは廃盤になるが、噂は噂なのである。

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ディスコンとなったロレックスのスポーツタイプをご紹介しているが、今回は廃盤になったドレロレをご紹介しようと思う。

スポーツタイプのロレックスはスポロレというがドレスタイプのロレックスはドレロレと言わないのはなぜだろうか?

ドレロレ、かわいい音で割と僕は好きである。

では2024年に廃盤となったドレロレ12種類を見ていこう。

どれろれ(どれどれ)

デイトジャスト36

デイトジャスト36 オリーブグリーンパーム Ref.126200


まずはこのモデル。

デイトジャスト36のスムースベゼルのモデル。

ステンレスタイプのドレロレで、デイトジャスト36というちょうど良い誰にも違和感なく装着出来る本当にスッキリした装着感を味わえるデイトジャストのパームダイヤルの1モデルである。

ロレックスは堅物というイメージだがこういった面白い文字盤の腕時計をデイトジャストやデイデイトからよく発表している。

普通ドレスウォッチには美しいダイヤルが良いだろうと考えるものであるが、ロレックスに関してはスポロレよりもドレロレの方にこういった遊び心を加えてくるのである。

あらゆる天然石をこれでもかと混ぜてくるし、バリエーション豊富なのがデイトジャストやデイデイトである。

硬派なイメージであるロレックスがたまに見せるお茶目な一面。

まるでゴルゴ13が微妙な冗談を言うようなものだろうか。

ゴルゴ13はそのような冗談は言うのかどうかはっきりしないが、ゴルゴ13は常に「…」であるからロレックスぽいところはやはりちょっとある。

デイトジャスト36 シルバーパーム Ref.126201

そして次はエバーローズゴールドとのコンビモデル。

のシルバーパームダイヤルとの組み合わせ。

夏には確かにこういったタイプの腕時計とアロハシャツを組み合わせてファッションを楽しむのは良いかもしれない。

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こちらの投稿でもお話ししているが、エバーローズゴールドとステンレスのコンビも目に涼しかったりするのだ。

爽やかな印象を与えるコンビモデルに椰子の木がダイヤルにデザインされていたらそれはもう腕元は夏を意味する。

オリーブグリーンのパームに加えシルバーのパーム、バリエーション豊かにヤシの木ダイヤルというところが面白いが、あまり好評でなかったのか2024年を以って廃盤となった。

デイトジャスト36 シルバーフルーテッド Ref.126231

同じくエバーローズゴールドのロレゾール。

フルーテッドダイヤル、つまりギザギザハートの子守唄なデイトジャストであるが、シルバーダイヤルのモデルがお払い箱になってしまったようだ。

通常の単色シルバーではなく、横長の市松模様の様になっているシャンパンシルバー系のダイヤルのモデルである。

何か特殊なアレンジをしたダイヤルは長続きしないような気がするが、それも期間限定であえてやっているのがロレックスであり、大ブームにならないタピオカの様な文字盤と言えるだろう。

静かに現れ静かに消える。

パームモデルのシリーズは僕は全然ありだと思うし、アロハシャツと合わせてビーチを歩きたいものである。

ちなみにロレゾールとは「Role」と「S」 「OR」が合わさった言葉で、Sはステンレス、ORはフランス語で金を意味する。

つまりコンビモデルのことをロレゾールと呼ぶのである。

例としては

「今回紹介する廃盤モデルにはドレロレゾールが多い」

という使い方が出来る。

デイトジャスト36 ゴールデンパーム Ref.126203

パームダイヤルにゴールドバージョンもある

イエローゴールドとの組み合わせは調和が取れていてゴージャスでさえある。

ヤシの木のアクセントがファンキーでクセになりそうであるが、なかなか素敵な一本に見えるが見れば見るほど愛おしくなるタイプのダイヤルかもしれない。

デイトジャスト36 ゴールデンフルーテッド Ref.126233

こちらのモデルも先ほど同様、横長の市松模様の様な背景模様をしたゴールドの一本であるが、こちらも無くなってしまうらしい。

要するに市松模様とヤシの木のダイヤルの2種類が基本的にデイトジャス36から消えてしまうようであるが、なくなると分かるとヤシの木や横長市松模様がさらに愛おしく感じてこないだろうか。

特に南国を思わせるヤシの木の方はバリエーションが減ってしまうのがちょっと悲しくなってくる。

ロレックスの新陳代謝は確かに気分的なものに作用するようである。

デイトジャスト36 ブライトブルーフルーテッド Ref.126234

こちらのモデルも無くなってしまうらしい。

ブルーダイヤルとシルバーはやはり素晴らしい組み合わせであると言える。

見るに美しい色の組み合わせであるが、シルバー色はシルバー色でも実はこのモデルはホワイトゴールドとステンレスとのロレゾールである。

もう既にご存知の方も多いだろうが、リファレンスの末尾が4の場合はホワイトゴールドとステンレスとのコンビなのである。

ちなみに

0はステンレス
1はエバーローズゴールドとステンレスのコンビ
2はプラチナとステンレスのコンビ(ロレジウムと呼ばれる)
3はイエローゴールドとステンレスのコンビ
4はホワイトゴールドとステンレスのコンビ
5はエバーローズゴールド
6はプラチナ
8はイエローゴールド
9はホワイトゴールド

といった具合である。

そんなホワイトゴールドとのロレゾールがブルーダイヤルで合わせてあったらそれはそれは控えめがラグジュアリネスを見せてくれたであろうが、このモデルは惜しまれるに違いない。

ロレックス デイトジャスト41

デイトジャスト41 ミントグリーン ベゼル Ref.126300

デイトジャスト41も廃盤になるモデルが沢山存在する。

ミントグリーンダイヤル市松模様のフルーテッドの一本で、このモデルはステンレス製のケースだ。

緑色の文字盤が増えてきたとは言えまだまだ珍しさが残るダイヤルカラーであるが、デイトジャストのグリーンもやはり希少である。

グリーンとシルバーの取り合わせもよく、こういったモデルがカタログのラインナップから消えてなくなるのはやはり残念である。

デイトジャスト41 スレートフルーテッド Ref.126301

2024年のロレックスは新作モデルにスレートダイヤルをいくつか投入してきたが、廃盤になるステートモデルも存在するみたいだ。

スレートというとあまり腕時計に使用するタイプの色ではないが、ロレックスはどんな色でもいい感じに仕上げるのが得意で、今回無くなってしまうスレートダイヤルのデイトジャストもエバーローズゴールドとの相性がすごく良かった気がする。

デイデイトとスカイドゥエラーの新作にはエバーローズゴールドとスレートダイヤルの組み合わせがいくつかあったがやはり感じの良い取り合わせであった。

デイトジャスト41 シルバーフルーテッド Ref.126331

このモデルなんかはなかなかにゴージャスである。

41ミリという大きめなサイズであることも相まってすごく存在感のあるラグジュアリーさが売りであると言える。

シルバーのフルーテッドダイヤルもなかなかに良い。

どこかランボルギーニのエアダクトのような雰囲気も醸し出していて、曲線的なデザインが多いロレックスにこういったエッジが効いたアクセントがあるとまた面白い存在になる。

これも無くなってしまうのが惜しい一本である。

デイトジャスト41 シャンパンフルーテッド Ref.126303

フルーテッドダイヤルは見れば見るほどオシャレに見えてくる。

ストレートダイヤルにはないいい感じのアクセントがお目見えし、ちょうどいい感じのゆるい模様が上品な感じ見える。

実際に上品であるし、大人っぽい雰囲気さえ感じさせる。

模様があるということは、同系色だが違った色を合わせて立体感を出していることであるから、やはりちょっとした遊び心という面でも楽しいし、型押しやアップライドで凹凸を作ったような文字盤がフラットになった二次元的立体感といった面白い発想であったりする。

見れば見るほど好きになっていくタイプの文字盤である。

デイトジャスト41 ゴールデンフルーテッド Ref.126333

フルーテッドダイヤルとフルーテッドベゼルの調和が取れていて非常にお洒落な一本である。

デイトジャストがより豪華になった印象さえ与える。

僕はスムースベゼルよりもフルーテッドベゼルの方が好きなのでこういった演出はやはり良い。

それだけに無くなると悲しいと言えるし、実際同じタイプの模様の加工が施されているとクセにもなったりしやすいだろうと言える。

ストレートとストレートもいいがフルーテッドとフルーテッドもやっぱりすごく良い相性である。

ギザギザの二乗がなくなるのはぴえんの二乗である。

デイトジャスト41 ブルーフルーテッド Ref.126334

これはぴえんの三乗である。

ブルーダイヤルのフルーテッドとフルーテッドベゼルがホワイトゴールドのロレゾールでまとめられたモデルがぴえんじゃないわけがない。

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ホワイトゴールドのデイトナの中でも一番人気のダイヤルカラーはブルーである。

であるからしてこのモデルが引退するとなるとファンは普通に悲しい。

まとめ

ロレックスの廃盤は持っていない人にとっても結構自分ごととして捉えてしまう節がある。

というのもロレックスは常に欲しい腕時計リストに入っているのではなくて、欲しいものリストに常に入っているからである。

腕時計の中でロレックスが欲しいのは当たり前であって、そうではなく日常の欲しいものの中にロレックスという存在が大きな割合を占めている。

スポーツタイプのロレックスを持っている人は結構な確率でデイトジャストのようなドレス系をサブ機として所有していたりする。

ロレックスは持っている人はコレクター化させ、持っていない人もずっと欲しい、ずっと狙っている、という状態にさせるほどの中毒性を持っている。

そうなればそういった腕時計の一部がカタログ落ちすることに対してはやはり手に入らなくなるという、「可能性」の除外が起こってしまうためやっぱりちょっと悲しいのである。

そういった意味でロレックスの新型とディスコンモデルを把握しておくのはロレックスファン、時計ファンの悲しい習性のようものであると言える。

常に知っておきたい気持ちに駆られるのだ。

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