ロレックス 2024年新型GMTマスターII
ロレックスという響きが良い。
今やロレックスという言葉は最高峰の機械時計の代名詞になっていて、とても聴き心地の良い単語である。
造語みたいであるが、語源は特になく、創業者のハンスウィルスドルフ氏がヨーロッパのどの言語でも発音しやすいようにと考え出した全く新しい言葉なのだが、日本語にもそれは適用され、発音しやすいだ毛でなく発音したい言葉になっている。
上品な音の流れを意識して作られたブランド名は今や世界屈指の時計ブランドへと成長し、世界五台時計ブランドの仲間入りしていないのが不思議なくらいである。
それくらいロレックスという腕時計メーカーは指折りの企業へと発展していったわけであるがハンスウィルスドルフ氏もこれを見たらとても喜んだに違いない。
それともブランドが行き着いた先が自分が意図した方向ではないと怒るのかもしれない。
という妄想はさておいて、今日は世界一注目されるロレックスの新作モデルについてお話ししようと思う。
ディープシー イエローゴールド ブルー Ref.136668LB
この一本。
なんともゴージャスだとは思わないだろうか。
ロレックスが生み出す最強の防水性能を誇るディープシーシリーズに初のゴールドモデルが誕生したのである。
ステンレス素材のみで製造されていたディープシーであるが、3900メートルという防水機能、密閉機能の問題からステンレス素材以外でモデル展開することをとりあえずは見送っていたものと思われる。
今回の新作の登場で、晴れてイエローゴールドの素材で3900メートル潜れる猛者が現れるのも時間の問題だろう。
3900メートル潜っても平気なゴールドの腕時計が他にあっただろうか。
3900メートル潜れること時点で途轍もない高いハードルが課されるわけで、研究開発費を捻出できるある程度大きな母体でないと実現できない超スペックである。
そしてそれをゴールドで素材でやってのけるわけだからさすが自社で全てを賄っているロレックスといったところだ。
ロレックスはゴールドの製造も全て自社で行っており、全ての腕時計を誤差なく完璧に仕上げたいというロレックスの哲学がここにも感じられる。
外注なんてもってのほかなのであろう。
確かに全ての工程を自社で内製化してしまえば自由度は高いしあらゆる実験もできるし、原価も抑えることができる。
できてないけどw
そんなわけで44mmというロレックスにしては巨大なデカウォッチであるが、44ミリもの巨体がイエローゴールドで作られていたらもはやそれは金塊である。
金塊くんのダイヤルを見てみよう。
ブルーのラッカー仕上げがされた光沢のある綺麗な文字盤で、『DEEPSEA』にはパウダーイエローが使用されている。
パウダーイエローはロレックスが名付けたカラー名なのかどうなのかはわからないが、なんだか特殊な調色がされた色なのだと思われる。
パウダーイエローでロゴ文字が記入されブルーと補色の関係にあるだけあって、白と黒、緑と赤のように違和感がない配色である。
用途が用途だけに、視認性という部分には最大限拘っているのもまた事実であるが、丸、三角、四角のアワーマーカーは大きく、大きく異なる形状にデザインされた時針と分針はベンツ針、長剣、と暗闇でも誤認を防ぐよう考慮されており、何よりすごいのが暗闇での発光力である。
従来の2倍の長さで発光する素材が塗布そして充填されており、視認性を得意とするロレックスの中でも命の危険を左右するダイバーズウォッチ、とりわけディープシーにとっては必要不可欠な仕様である。
尤も、普段使いでの使用が99%くらいだろうと思われるが、それでもプロフェッショナルが使うものと同じスペックを持った腕時計を持つことは嬉しいものである。
ケースバックはステンレスモデル同様、チタン素材の裏蓋が使用されている。
これまでグレード5チタンと呼ばれていた素材がRLXチタンという名前に変更されている。
ゴールドの製造も自社で行っているくらいであるし904Lスーパーステンレスがすでにそうであるから、チタン合金も自社で製造しているのだろう。
RLXチタン、そういうことなのではないだろうか。
まとめ
さて、新型ディープシーについてお話ししてきたが、あらゆるところで詳細なスペックなどが説明されているので今更僕が述べる必要もないので敢えて機能性などのスペックや詳細などは割愛させていただくが、ディープシーの技術というのはやはりすごいものを感じる。
これまでのディープシーとスペックなどは変わらないが、変わらない極上の性能をゴールド素材で生み出したのはやはり凄い。
ちなみに定価は7,5108,00円であるが、ゴールド素材でこの価格ならまずまずなのではないだろうか。
この価格で買えればであるが。
定価ですでにこれなら1000万円くらいにはなるだろう。
金の価格も上昇しているし仕方ないのであるが。