超おしゃれなオクトローマコンビ
コンビモデルの腕時計というのはオシャレが過ぎる。
どうしてこうも知的でセクシーな印象を与えるのか謎であるが、ステンレスとイエローゴールドの組み合わせはめちゃくちゃ美しい。
何度かこのブログでも言っているのだが、コンビモデルには知性を感じる。
ゴールドの派手さを抑えてはいるが、抑えすぎて平凡というわけでもない。
例えばいつも例に挙げるのがロレックスのデイトナのコンビであるが、ステンレスデザインがすでにスポーティでかっこいい訳であるから、イエローゴールドのベゼルやブレスが合わさるとやはりそこにゴージャス感が生まれ、それに対抗するかのようにステンレスがコントラストとして生きてくる。
あるエネルギーが生まれるとそれに対抗するための抗力が発生するかのような、そんな印象である。
コンビモデルはただ単にゴールドとステンレスが合わさっているわけではない。
意味の解釈の結果、デザインとしての化学反応が起こるわけである。
さて、そんなロレックスのデイトナコンビであるが、実はデイトナには欠点もある。
そう、世の中にはクロノグラフのようなスポーツウォッチよりももっと大人しいタイプの大人っぽい腕時計が好きな人がたくさんいる。
クロノグラフ機能は要らなくて、デイトだけあれば良く、高級感があって、おしゃれで、軽くて、羨ましがられ尊敬されるブランドで、
お察しの通りブルガリのオクトローマである。
このシリーズは正直掘り出し物である。
まだ、今のうちは。
ブルガリ オクト ローマ Ref.OC41C3SPGSD/MEA
個人的な好みであるがめちゃくちゃかっこいい。
元々イエローゴールドとステンレスのコンビが好きなのもあるが、オクトローマの特徴的ではあるが大人っぽい落ち着いたところにゴールドの差し色が入っているところに一目惚れしてしまった。
オクトのローマはただ単に落ち着いているわけではない。
名前が示す通り、八角形のケース/ベゼルがラグジュアリースポーツを体現していて、なおかつ『スポーツ』の部分がだいぶ薄まっている分ラグジュアリーなエレガントさがより強い印象である。
完全にドレス系にまで触れていない分余計にラグジュアリー感が引き立つのではないかと思う。
例えるならスイカに塩をかけることで甘さが際立つ、そんな感じだろうか。
真逆の要素を加えることで元々あったものが引き立つということはよくあることである。
例えば、日々の日常に飽き飽きしているところに大きな災いがやってくるとする。
その災いは日々の何でもない日常が幸せだったということに気づかせてくれるはずだ。
真逆の要素が違いに作用しあうという例えを用いたわけであるが、今回のローマオクトのコンビとロレックスのデイトナコンビではその配分が異なっているということである。
デイトナコンビのラグジュアリーとスポーツの配分が6:4とすると、オクトローマのコンビが8:2といった具合だろうか。
バランスという観点で例えを挙げるなら、ポテトチップスにチョコが少しかかっている感じであろうか。
もう少しチョコが少ない感じかもしれない。
言わんとすることはわかっていただけると思うが、とにかくこの1本はめちゃくちゃお勧めである。
何とも良い色合いのコンビではないだろうか。
ここで注意していただきたいのが、僕はイエローゴールドとステンレスのコンビが好きだと上述したわけだが、このモデルはカタログ上ではピンクゴールドである。
ブルガリのピンクゴールドは若干イエローが入っているので、比較するとロレックスのYGよりも若干控えめな配色になっている。
意識的に気付きにくいが潜在的な感覚でよりラグジュアリーさを感じるのも、ゴールド色の塩梅によるものだと言える。
まとめ
さて、ここまで熱を込めて紹介した一本であるが、お世辞抜きでカッコいい。
このモデルにはグレーダイヤルやホワイトダイヤル、ブラックダイヤルとブルー以外のバリエーションが存在するが、ブルー以外では正直ケースとブレスにここまでマッチしない。
文字盤の色がブルーでないなら、正直欲しくはならないだろう。
ステンレスの色、すなわちシルバー色と青という組み合わせは、ラグジュアリースポーツの中で一番人気を集める配色で、
こちらでも言及しているが、青文字盤のノーチラスやロイヤルオークはもはや異次元の価格にまで高騰している。
ロレックスのデイトナWGの一番人気の文字盤もブルーダイヤルであるし、シルバー系の色にはブルーが断然お勧めされるべきなのである。
そこにイエローゴールドを上品にしたようなピンクゴールドの差し色が加わることでこの高貴な作品が完成しているのである。
こんな腕時計は他にない。