おぎやはぎの小木さんが愛用する腕時計はどんなモデル?
今回紹介するのはおぎやはぎの小木博明さんが愛用する腕時計だ。
おぎやはぎといえば愛車遍歴などでも有名なお笑い芸人さんだが、どちらもインテリな印象が特徴的な面白賢い二人組だ。
このブログでもおぎやはぎさんのことは何度かお話しをしているわけだが、特には矢作さんについてなのだが矢作兼さんが愛用する腕時計をこのブログでは多数紹介してきた。
矢作さんは腕時計愛好家で、あらゆる腕時計をご自身の感覚で良い悪いをチョイスし、価値のあるものをきちんとした曇りなき眼で見定めているといった感じだ。
少々もののけ姫に影響されている部分が文章の一部に見受けられたかもしれないがそこはスルーしていただきたい。
矢作さんが愛用している腕時計は上記の記事を読んでいただけらたお分かりになると思うので気になる方は是非参考にしていただけたらと思う。
パテックフィリップ カラトラバ ホワイトゴールド Ref.5120G-001
カルティエ パシャドゥカルティエ 41mm Ref.WGPA0007
パテックフィリップ カラトラバ ホワイトゴールド Ref.5120G-001
というわけでまずは1本目から。
おぎやはぎの小木博明さんが愛用する腕時計の一つ目はなんとパテックフィリップのカラトラバ。
小木さんがパテックフィリップのカラトラバを愛用していることは割と有名だ。
持っておられる腕時計があまり多くないことがその理由なのかもしれないが、実は小木さん、腕時計にそんなに興味がないそうなのだ。
相方の矢作さんとは裏腹に高級腕時計をほとんど持っておらず、あっても2本とか3本くらいだと思われるのだがそのうちの一本がまずこのパテックフィリップのホワイトゴールドのカラトラバなのである。
腕時計をあまり持たないからこそ良いものを少量だけ、という素晴らしいスタイルが確立できるということなのだろう。
言うなれば、焼肉屋に行って、高級な高いお肉を少しだけ食べる感じだろうか。
僕自身若い頃のように食べれなくなっているわけだが、その分良いものを少量だけ、という感じになっているがまさにそれと同じロジックということだろう。
良質な最高級の腕時計を一つ二つ、そういったミニマムなライフスタイルこそ幸せの一条件なのではないかと思うのである。
個人的にも腕時計は10本も20本も欲しいとは思っておらず、小木博明さんのように2本くらいあればそれで十分。
あらゆる場面で使えるモデルが一本あればもう一つは最高級もしくは遊び時計といった感じだろうか。
と、話がそれてしまったが、小木さんがお持ちの非常に美しいホワイトゴールド製のカラトラバの腕時計を見てみることにしよう。
まず写真を見て一番に目につくのがベゼルのギザギザだろうか。
このギザギザはホプネイルパターンと呼ばれる細工で、これがあることによって腕時計がより古典的というかクラシックなメリハリが感じられる。
ホプネイルとは頭の大きな短い釘のことを意味し、ブーツの裏側を保護するのに用いられたりする。
その釘が何本も刺さっているような柄をしているということからこのような呼び名が付いたのだが、このホプネイルパターンがあるないでは腕時計の外観が大きく変わる。
ロレックスのデイトジャストでいうところのフルーテッドベゼルとスムースベゼルの違いのようなものである。
個人的にはロレックスのデイトジャストの方もギザギザのベゼルになったフルーテッドの方が好きで、光の当たり方で濡れた氷のように反射する部分としない部分がキラキラと輝くので、それがまたいっそう美しさを演出するのだ。
オーデマピゲのロイヤルオークのフロステッドゴールドの腕時計もまたそのような乱反射を利用した素晴らしい演出がされているのだが、そういった意味でいうとやはり今回紹介しているホプネイル仕様のカラトラバはより一層魅力的に見えないだろうか。
そして使われている素材がホワイトゴールドである点もまた見事だ。
イエローゴールドでもないレッドゴールドでもない、一番お淑やかに濡れた氷のような質感が表現されるのがホワイトゴールドやプラチナであるが、カラトラバのこういったベゼルもまたあまり目立つような乱反射があるわけではないがそれでも目の保養になるのである。
構造や形状だけでそういった楽しみ方ができるというのは本当にパフォーマンスが高いデザインだと言え、見れば見るほどデザイナーの凄みが感じられる腕時計になっている。
シンプルだからこそ粗が目立ってしまうというデメリットがある。
であるとすると、デザイン上での制約的ハードルが高いということであり、よりデザイナーの手腕が問われることになる。
それだけにこれだけ完成されたデザインの一本が存在するということに感謝しなければならないと感じるほどだ。
本当に素晴らしい一本をお持ちだと思うし、これだけあれば腕時計は他にいらないという気にさえなるタイプの腕時計である。
カルティエ パシャドゥカルティエ 41mm Ref.WGPA0007
そして次はこのモデル。
カルティエのパシャの一本。
正式にはパシャドゥカルティエと呼ばれる新しめのシリーズなのだが、サイズの違いなどからそのように分けてあるみたいで、厳密に言えばそのような呼び方の方が正しいが皆さんがご存知のパシャと同じようなものだと考えていただいて差し支えない。
さて、カルティエのパシャ。
カルティエといえばサントスとかタンク各種が有名で、最も愛用者が多いシリーズと言えるのだが、パシャシリーズも忘れてはならない存在である。
この腕時計のデザインについてはこのブログでも過去に触れている通りなのだが、ジェラルドジェンタの影響を受けている可能性が非常に高く、そのためデザインにも彼の哲学が感じられる部分が大きい。
丸いケースにラグが独立したような形状をしているなんとも変わったスタイルなのだが、登場した当時はこういったタイプの腕時計の方が製造はしやすかったのかもしれない。
ジェラルドジェンタ流のデザインはとにかくラグがないスタイル、というのを一貫して好んでおり、こういったラグの無くし方というのも今ではすごく斬新に感じるし、それと同時にアンティークっぽさも感じさせる。
このパシャというシリーズに良い意味での古さを感じるのは主にラグのデザインによるものだと思われる。
それだけに文字盤のデザインを少々モダンにしても、アンティークぽさが残り、大人の男性女性によく似合うようなクラシックさを感じさせる。
腕時計を普段つけないというおぎやはぎの小木さんがお持ちの数少ない腕時計の一つである今回紹介しているパシャも、それだけに重みを感じることができるのではないかと思う。
腕時計をあまり所有しない富裕層が選んだ、というより厳選したもののうちの一つという風に見ることができないだろうか。
さて、そんなわけで小木博明さんがチョイスされたモデルについて軽くお話ししようと思う。
といても上部画像の通りである。
イエローゴールド製の41ミリの円形ケースがなんともよりアンティークっぽさを感じさせるナイスな一本だ。
色合い的にも若干薄い感じのイエローゴールドになっているような気がするのだが、もしそうならば合金の配分の違いだろう。
18Kであることは変わらないので、ホワイトゴールドに少し寄ったイエローゴールドという感じにしているのではないだろうか。
イエローゴールドが好きでも派手すぎる黄色みが強いものは好きではないというタイプの方にはおすすめできる色使いである。
さて、そして文字盤。
カルティエの今の印象は、やはりローマ数字のインデックスとその内側のレールウェイトラックだと思うのだが、このモデルにはそれがないもしくは要素が薄いと感じさせられる。
レールウェイトラックはなんだかあまり強調されていないし、インデックスに関しては特徴あるアラビア数字がデザインされているだけだ。
しかしこれがパシャの大きな特徴であり、カルティエのメインストリームとは少し違った雰囲気をあえて出しているのである。
そこがこのシリーズの良さであり、パシャがパシャたらしめる要素であり、カルティエの中でもパシャが一番好きという層もいらっしゃるのである。
パシャの腕時計はアンティークぽさが若干強く出るので、古いタイプの腕時計を新しい技術で所有したいという人にはすごくおすすめなのだ。
僕の知り合いにもアンティーク、ビンテージ、そういったものがすごく好きという人間がいるが、彼にはこの手の腕時計が大変気にいるだろうというのが想像できる。
おぎやはぎの小木さんのようなダンディで大人っぽい落ち着いた方にはこういった腕時計が非常によく似合う。
一本目に紹介したカラトラバに関してもそういった目線で見ると同じ部類の腕時計だと言えないだろうか。
アンティーク調でクラシックな腕時計。
それが小木さんが求めるタイプの腕時計なのだろう。
まとめ
ということでまとめ。
おぎやはぎの小木博明さんが愛用する腕時計は確認できたのはたった2本である。
それだけにチョイスされている腕時計の質がやはりすごく良い。
質だけではなく、一生使っていけるような外観やデザインをしたまさにタイムレスなモデルをチョイスされているように感じた。
年齢がある程度いくと最後に辿り着くのはカラトラバのような身軽でクラシックで使い勝手がよく信頼性の高い世界的名ブランドが好まれるが、僕個人も最後はカラトラバのような腕時計をさりげなく着用するといった感じがいいんじゃないかと感じている。
カラトラバに比べると、ではあるがカルティエのパシャはやはり若さが感じられる部分は確かにある。
しかしこのモデルも十分に大人っぽくダンディで高級感とクラシックさを備えた素晴らしい一本であるのでまだ30代40代50代の人におすすめできる。
どちらの腕時計もめちゃくちゃ高額で手が出ないほど高いというわけではないので、一生ものの腕時計としてこれら2モデル、もしくはこれらに似たのを探してみるのもありだろう。
ということでおぎやはぎの小木博明さんの腕時計をご紹介した。