ウブロ 2024年新作モデル・メンズ、レディース、トゥールビヨン、MPシリーズetc

MPシリーズ
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ウブロ 2024年新作モデル

ウブロというブランドはつくづく面白い。

なにせ腕時計を見ただけでウブロのそれだとすぐわかるだけでなく、腕につけてみたいという衝動に駆られやすいブランドであるからだ。

色使いが単一でなく、素材に関してどれほどのデータを持っているだろうというくらい素材を生かした腕時計作りをするのが上手いのだ。

各ブランドで腕時計に関する特色というものが全く違うが、ウブロに関して言えるのは視覚的要素からくる魅力がめちゃくちゃ強いということである。

誘惑される魅力といったら伝わりやすいかもしれない。

パネライはなぜ人気なのか?その理由は?ロレックスとの共通点とは?赤西仁も愛用するルミノール
パネライはなぜ人気がある? パネライがなぜ人気なのかは疑問に思う人も多いと思う。 なにせパネライはダサいという意見も多数あるからだ。 パネライは確かにシャープでドレッシーな印象を与える腕時計ではない。 一瞬でゴージャスさを感じさせる腕時計で...

以前僕はパネライの良さを分析した記事を書いた。

要約すると、パネライの良さは暗いところでの視認性やユーザビリティを考慮したバリエーション展開、標準で長いパワーリザーブなどが売りであり、高い実用性に価値の比重が置かれているというのがその理由であるといった考察であった。

他にも詳しく書いているのであるが、端折るとそういうことだ。

ではウブロの魅力はどこにあるのだろうかと言えば、パネライとは逆側に位置する視覚という点で多くの人を惹きつけていると言える。

もう一つ大きな魅力要因を挙げるならば、成功者の腕時計という高いステータスを誇っている点である。

パネライの魅力が実力主義であることから、なかなか瞬時に良い時計であるということが見分けられないということを挙げているが、ウブロの良さは見てくれだけですぐに高い価値を誇る腕時計だとわかるという点でパネライの対局に位置する。

ウブロは敢えてそのようなアプローチをとっており、見た目で魅了し、有名人とコラボしまくるという戦略で今の地位を築いてきた。

そのプロセスの中で飽きられないためにか、あらゆる素材とジュエリーなどを混ぜて目にも鮮やかなモデルをステータスウォッチという解釈をメインに数多く生み出してきたのである。

バリエーションを多く放ち、有名人やスーパーカーブランドなどとのコラボを積極的に行い、今のような華やかなブランドイメージを築きあげてきたわけであるが、実力主義的な腕時計を好むものでもウブロの社交性の高い腕時計には誰しもうっとりとするものである。

ドレス系ともスポーツ系とも言えないウブロ系のウォッチがそこにあるのだ。

2024年もウブロは絶好調であり、ウォッチ&ワンダーズを前にすでに素晴らしい新作モデル6本も投入してきた。

今日はウブロが他社に先駆けて発表した2024年新作モデルについてお話ししようと思う。

スピリットオブビッグバン キングゴールド レインボー Ref.682.OX.9000.LR.0999

ケースサイズ : 32mm
ケース厚 : 11.4mm
ケース素材 : 18Kキングゴールド
防水性 : 100m
価格 : 11,462,000円(税込)

うむ、非常に美しい腕時計である。

なんともウブロらしい作品であるが、確かこれはクリスティアーノ・ロナウドが持っていたモデルの小さいバージョンである。

32ミリのスピリットオブビッグバンというのは大きめな腕時計を製造してきたウブロからすればなんとも不思議な感覚であるが、レディース向けに作ったレインボーウォッチである。

スピリットオブビッグバンのキングゴールドレインボーは過去に42ミリと39ミリのものを作っていたが、富裕層からレディースモデルも作って欲しいといった需要があったのであろう。

なにせクリスティアーノ・ロナウドも愛用するくらいであるからあらゆる層から人気あるのも納得がいくのである。

このモデルのすごいところが石を一個一個手作業で選別して配置するという骨の折れる作業を職人がやっている点であり、色の選択を配置を間違えれば一瞬で違和感が目に飛び込んでくる。

解像度の低いグラデーションを生み出さないといけないという、なかなかにプレッシャーのかかる作業である。

42ミリ、39ミリ、とサイズ展開されているが、サイズによってベゼルやラグの幅なども変わってくるため、部分そして全体として使用する石の数も違ってくる。

32ミリモデルでは339個のカラージェムを使用し、美しいレインボーグラデーションを生み出すことに成功しているが、ロレックスのレインボーデイトナを彷彿とさせる。

一度並べて拝んでみたいものである。

クラシックフュージョン トゥールビヨン オーリンスキー イエローマジック Ref.505.CY.119Y.RX.ORL24

ケースサイズ : 45mm
ケース厚 : 12.05mm
ケース素材 : イエローセラミック
防水性 : 30m
限定 : 世界限定30本
価格 : 13,563,000円(税込)

そして2本目はクラシックフュージョン。

クラシックフュージョンにオーリンスキーをコラボさせ、色をつけてトゥールビヨンを載せたらもはやそれはクラシックフュージョンでは全くなくなってしまうがそこが面白い。

原型をとどめていない。

そもそもリチャード・オーリンスキーとコラボしている時点で丸型ウォッチはすぐにでも姿を変えてしまうだろう。

リチャード・オーリンスキーはフランスのアーティストで、歌手ではなく立体的なアートを制作する造形師/デザイナーである。

僕もリチャードオーリンスキーが大好きで、彼の動物作品は一つと言わずいくつも欲しいと思っている。

フランスの友人に人間サイズのゴリラの置物はいくらくらいか聞いてみてくれと頼むと、確か当時の価格で500万円くらいだったのですぐに諦めたのであった。

天才的なセンスを持つリチャードオーリスキーモデルのウブロは僕のようなファンにとっては実際たまらない作品である。

ポリゴナルに仕上げてケースとトゥールビヨンを合わせたらそりゃ1000万円は超えますわな、と独り言が出るタイプの1本である。

105時間のパワーリザーブも備えているし、全てが一定以上のレベルになっている。

世界限定30本というのもすぐに無くなってしまうであろうが、オーリンスキーコラボはまだまだ他にあるので安心していただきたい。

スピリットオブビッグバン カーボン ホワイト Ref.642.QW.0110.RX.JPN

ケースサイズ : 42mm
ケース素材 : マットカーボンホワイト
防水性 : 10気圧(100m)
限定 : 世界限定100本
価格 : 4,235,000円(税込)

このモデルはウブロの哲学がすごくよく表れている作品だと言える。

ウブロのブランドコンセプトが素材を生かした腕時計を製造することであると上述したばかりであるが、今モデルはその最たる一本である。

カーボンと白いファイバー素材を編み上げて作っているということなのでしょう、その製造工程で現れる抽象的な表現をそのままケースにしたカーボン性の一本であるわけだが、2度と同じ模様ができないのは想像に難くない。

製造プロセスで現れる表情をそのままケース素材にしているわけであるから、販売される限定100本全てが違った表情を見せるのである。

もし仮に手放すとなったとすると、中古市場で自分のものが売られているのもわかってしまうという個体差があるということである。

通常腕時計に使わない素材を思考のバリアなくどんどんと投入してくるウブロの新作モデルが楽しみなのはこの点にある。

これまでに使ったことがないような素材をどのように投入してくるのかがウブラー(そう呼ばせて)にとってはワクワクする点であり、ロレックスの新作予想風にウブロの新素材予想が出来たりするのである。

日本限定で、カチカチになった鰹節をレーザーで削ったモデルというのもあり得るのかもしれない。

スクエアバン ウニコ オールブラック ダイヤモンド Ref.821.CX.0140.RX.1200

ケースサイズ : 42mm
ケース厚 : 14.7mm
ケース素材 : ブラックセラミック
防水性 : 100m
価格 : 4,356,000円(税込)

日本先行発売されているというこの四角いモデル。

ウブロのスクエアはめちゃくちゃおしゃれでゴージャスである。

四角い腕時計は割と好きだし、ベル&ロスの腕時計も結構ファンなのだが、このモデルは一度見たら忘れられないインパクトを残す一本だ。

真っ黒なのに細部のこだわりが感じられ、途轍もない歴史的価値のある彫刻をみているかのような存在である。

ブラックアウトという全体が黒一色になっている点も現代風に腕時計を解釈している証拠だ。

ケースも今流行しているブラックセラミックが使用されているが、他社のメーカーとは一味違った質感を感じるのはなぜであろうか。

ウブロが見せる素材の魔術はまさに芸術であり、一癖も二癖も意表をついてくるところは魔術師のようである。

今回紹介する2024年のウブロの新作モデルの中ではリーチャードオーリンスキーモデルと並んでこの一本が一番欲しい。

ビッグバン ウニコ グリーン SAXEM Ref.441.JG.4990.RT

ケースサイズ : 42mm
ケース厚 : 14.5mm
ケース素材 : グリーンSAXEM
防水性:100m
限定 : 世界限定100本
価格 : 16,577,000円(税込)

まず一言、非常に綺麗な一本である。

ケース素材はなんだろうと普通は思うかもしれない。

プラスティック関係の素材であると思われるのが最も一般的であろうが、ウブロをご存じの方なら発色の良い半透明ケースを見た瞬間それがめちゃくちゃ高額な一本であることを認識する。

2016年ごろに端を発するクリア素材のモデルは、当社はサファイアクリスタルを用いていた。

加工が難しいのか、クリアを出したり着色をしたりが難しいのかは定かでないが、サファイアクリスタルをケースに使用することには相当のコストがかかるらしい。

半透明で美しい分労力もコストもかかるわけであるが、ウブロは研究に研究を重ねた末、サファイアクリスタルとは違った化学的構造を持つSAXEM(サクセム)という素材の開発に成功した。

三面構造から四面構造になることによってより高い発色が得られるわけであるが、2023年の蛍光イエローに次いで2024年は蛍光的なグリーンを採用している。

2年の研究の末たどり着いた新たなケース素材で生み出されたビッグバンは100本限定という数に限りが設けられた作品であるが、これもすぐになくなるであろう。

ウブロの半透明ケースはゴールドモデルよりも高価な代物であるが、それだけに価値を感じられ、主張することができる腕時計である。

MP-10 トゥールビヨン ウエイト エナジー システム チタニウム Ref.910.NX.0001.RX

ケースサイズ : 54.1×41.5mm
ケース厚 : 22.4mm
ケース素材:チタニウム/サファイアクリスタル
防水性 : 30m
限定 : 世界限定50本
価格 : 37,675,000円(税込)

そして最後はMPコレクションの一本。

 MPコレクションとは、端的に説明すればコンセプトウォッチといったものである。

モーターショーで見かけるコンセプトカー的な、一般市場モデルとは違った特別モデルのコレクションのことだ。

伝統と格式あるメーカーが彫金や超複雑なコンプリケーション機構を搭載した世界限定数本のみしか作らない腕時計の、ウブロ版というのか現代版というのか、革新的で前衛的なムーブメントと、インパクトのあるデザイン性を併せ持った腕時計シリーズがMPコレクションである。

伝統重んじる重鎮ブランドが生み出すこれまた歴史的な複雑機構を搭載した腕時計と、これまでにない革新的な複雑ムーブメントを搭載したインパクトのある腕時計とではは全く対極の関係にある。

これまでの常識をありとあらゆる部分から覆しているウブロが2024年に発表したのは、機械時計の常識を打ち破りまくったこのモデル。

針の代わりに回転するシリンダーが時を刻むという全くもって新しいシステムを採用しており(回転する何かが時間を表示するというシステムは確かに他にもあるが)、特に目新しいのはトゥールビヨンの回転スピードと秒を刻むスピードがリンクしているためそれをスモールセコンドのように表示したことであろうか。

これは新しい。

さらに、裏をひっくり返せばホワイトゴールド製のウェイトブロックのようなものが上下に動くことによって自動巻きの要領を果たすという本当に意表をつかれたのである。

パワーリザーブが48時間ということであるのでまだまだ改善の余地がありそうではあるが、これまでと全く違った構造の腕時計を見ると新たな可能性を感じざるを得ない。

例えば、今の自動巻きや手巻きの構造ではなし得なかった高効率のシステムが出来るかもしれないし、これまで不可能だったサイズにまで小さくすることが出来るかもしれない。

世界最薄腕時計対決・ブルガリ オクトフィニッシモ vs リシャールミル RM UP01・スーツに良さそうだけど..
薄い時計の魅力 薄型腕時計の良さはいくつかある。 まず薄型が好きだという点で薄型ウォッチは所有欲を持たせてくれる。 小さいものが好き、薄いものが好き、丸いものが好き、角張っててエッジが効いたものが好きといった嗜好は人間それぞれにある。 例え...

そういう面でいうとリシャールミルとブルガリの戦いを見るのもまた面白い。

長くなってしまったが、この記事でウブロの基本的な概念がお分かりになると思われる。

新たな素材の追求と既存の観念の破壊、腕時計からそのような哲学がひしひしと伝わるウブロであるが、ここがウブロが最も得意とする最も強い武器なのである。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
最後までお読みいただきありがとうございます。
よければお使いのブラウザでブックマークやお気に入り登録もよろしくお願いします。
MPシリーズウブロクラシックフュージョンスクエアバンスピリットオブビッグバンビッグバン
少しでも良いと思われたらシェアよろしくお願いします。
タイトルとURLをコピーしました