パネライ 左利き用(右腕用)ルミノール レフトハンド デストロ Ref.PAM01075・珍しいベージュダイヤル

パネライ

左利き用のルミノール

パネライの腕時計の面白いところは、それはどこか面白いとこである。

ミクロ的に見たパネライの面白い特徴が、マクロで見た場合のブランド全体像を面白くしている。

まずデザインが面白い。

一度見たら忘れられないようなスタイルであり、リューズガードなんかは他のブランドには真似できない。

いや、する必要がないからしたくないだけであろう。

パネライの元々の存在理由が海であり、水中での活動がブランド全体のコンセプトとなっているわけであるからダイバーズウォッチやマリンウォッチばかり作っているのである。

大きくコンセプトがあって時計が生まれる、そこはヨーロッパのブランドによく見られる素晴らしい傾向であると思う。

例えばベル&ロスがそうである。

パネライとは逆で、空をテーマとしたアビエーター時計が得意であり、飛行機の計器のような腕時計がベースとなっている。

ロレックスに関してもスポーツ性実用性の領域を限りなく最高級に仕上げたラグジュアリーなスポーツ時計で世界を魅了している。

話を戻すと、パネライの左利きモデルが登場したのも海中での作業が関係している。

右手にある方が作業をする際に楽であるから右腕につけるための腕時計が欲しいという要望から生まれたのが左利き用のデストロというモデルであるのだが、実はデストロという意味は左ではなく右。

右腕につけるための腕時計として製作されたのである。

右利きは左腕に腕時計をすることが多く、事実リューズも右手で触れるように設計されている。

もちろん右利きで右腕に腕時計を着用する人もいて、割と好みと仕事などの環境によって右利き左利きがあまり関係ない場合も多々あったりするわけだが、リューズが左側にある腕時計は概して左利き用と認識されるようになっている。

船外活動に有用だとして生まれたリューズが左側に配置された腕時計をデストロ(右)としながらもレフティ、つまり左利き用と呼ぶようになっているのもそのほうが一般的で理解を得やすいからである。

ただし利き手と同じ側に腕時計をつける人は結構たくさんいて、左側にリューズがあるタイプの腕時計を必要としている人は右利きに多いのである。

右腕に時計をするということは平和のシンボルとなると言われているが、僕はそれはあまり大した理屈ではないと思っている。

スナイパーは左腕の手首側に時計が来るように腕時計を着用するそうで、射撃の際だけであると思うが時刻を把握しやすいというつけ方だという。

であるから、その反対に腕時計をつけることが平和だというイコールになる考え方らしいのだが、それだと左腕に腕時計をつけることが悪になってしまう。

左目が利き目という人も大勢いる。

話が逸れてしまったが、左利き右利きということではなく、左側にリューズがある腕時計は右腕用というのが一番正しい表現であり、デストロという表現を用いているのは的を射たネーミングなのである。

まあその辺りはどちらでも良いのであるが、僕が何が言いたいかというと、パネライのベージュダイヤルのデストロがかっこいいよということだ。

ルミノール レフトハンド デストロ Ref.PAM01075

パネライらしい一本である。

まずベージュダイヤルであるが、これは白いダイヤルが経年変化で焼けた様子を表現しているのだろうと思う。

パネライにはそういったモデルを作りたがっている傾向があって、ラジオミールにもそういうのが結構存在している。

紫外線で焼けたダイヤルやインデックス、針を表現した腕時計はある一定のアンティーク系ファンから指示を得ていて、サラなものよりヴィンテージ品に美を見出す文化的な人は結構多い。

僕は新しいスタイルが好きだから文化的ではないのかもしれない。

そんな知性溢れる人たちをターゲットに発表したベージュダイヤルは腕時計全体としても珍しいカラーである。

希少性があるように見えるし、実際にある。

世界限定250本という球数しかなく、新品は確実に売り切れるであろうモデルである。

パネライは限定品が多く、人気のあるモデルはすぐになくなってしまうので注意が必要であるが、僕も過去にラジオミールの十二角形のモデルが欲しかったのであるが、それはまた今度お話しするとして、今回のモデルなかなかにしびれないだろうか?

パネライの腕時計の良いところはインパクトがありすぎるところだ。

華奢な腕にどでかい腕時計があるととても良く目立つ。

左腕に着用することが一般的で数としては大多数であるが、47ミリというどでかい腕時計を右腕にしていたらこの上なく主張することになるであろうアテンションゲッターな腕時計である。

そしてそこが良い。

ヴィンテージ調であることもまたニッチである。

大きな腕時計、右腕用、ヴィンテージ

このようなキーワードで腕時計を求める人に向けたモデルであるわけだが、世界にはこのモデルに対するドンピシャな需要が250以上は存在すると思われる。

中古市場でも良いとは個人的に思うのだが、レフトハンドモデルなのでまだまだ替えが効かないのが残念なところではないだろうか。

パネライにはもっとデストロ レフティをあらゆるバリエーションで作ってもらいたいものである。

まとめ

という感じでお伝えした良い感じのダイヤルのルミノールであるが、パネライは他社に先駆けて圧倒的に多数の左利き用の腕時計を製造している。

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こちらでも紹介しているのだが、割とたくさんのメーカーが右腕に着用するモデルを生み出している。

その中でパネライは数多くあらゆるバリエーションを用意しているわけだが、それゆえにユーザーの好みにあうモデルが見つかりやすいと言える。

そういったニッチそうで大きな市場への配慮というのもパネライが他社と違った視線でモデル展開しているという現れであるわけだが、ブランドが目指す大きな枠組みとしてのユーザビリティを反映した腕時計をこれからもじゃんじゃんと発売してもらいたいものだ。

ガガミラノのようにリューズガ上にあれば右利き左利きが関係ないんだろうが、そういった固定の概念の外した腕時計を楽しみにしている。

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