ロレックスかウブロか?どっちがモテて、どっちが資産価値がある?

ウブロ

ウブロとロレックスを比較考察する

腕時計を選ぶ基準は皆それぞれ年々変わっているように思う。

小さな変化しか見られないかもしれないが、年齢を重ねれば重ねるほど落ち着いた髪型やファッション、そして性格になっていくのは生き物の性質ということなのでしょう。

そう、性質。

こういった変化は当然人間の考え方にも影響するわけで、年齢を重ねればやはり自身の感情や思考が外見にも現れてくるのである。

であるからして、ロレックスとウブロ、どちらがかおすすめかという問いは、選ぶ人間の年齢層にもよるであろうし、どのように見られたいかにもよる。

そして極め付けは買った腕時計の資産価値がどのように推移していくかにもよるし、それを考える場合は特にファッション性を隅に置いているようなちょっと理性的な判断をしている場合が多く、選ぶ人間の年齢層も経験値などからもより高めの傾向にあるということである。

それを踏まえて言うなれば大きな枠でいうと、魅せたいならウブロ、資産価値として投資目的で選ぶならロレックス、といった感じであろうか。

まずはウブロの特徴を考えてみよう。

ウブロ

ウブロは周知の通り、成功者の腕時計といった若者向けのステータスウォッチとしての名声を得ている。

とても短い期間で成り上がっていったカリスマ的存在といった意味合いが感じられるのがウブロであるが、ウブロに惹きつけられる若者もウブロが成し遂げた「短期間で成功したブランド」のようになりたいと潜在的に感じているのであろうと思う。

短い期間での成功といったキーワードは鬼滅の刃などでも見てとれ、必要のない苦労はすっ飛ばしても良いじゃん、といった超合理主義的な思考が反映されているのである。

ロレックスを既に所有していて、既にいくらか年齢を重ねておられるような方はそういった超合理的な思考には必ず落とし穴が存在するといった、合理的な考えこそが非合理的であるという矛盾を見出すわけであるが、ウブロのようなファストなサクセスストーリーは多くの人間が追い求めるものであるは当然防衛本能からくるものである。

しかし若くして大きく成功できる者というのはごく少数に限られていて、誰もが簡単に、そしてすぐに結果を出せるような社会構造にはなっていない。

実際ウブロがこのように大きく成功し始めたのはブランドが設立されて数十年経ってからであり、近年みせるウブロの急成長はこれまで培ってきた大きく太い時計作りのノウハウと基礎が出来上がっているからである。

今にも潰れかかっていたウブロを立て直したのも年齢を召した方であり、深い経験と鋭い先見の明、卓越した経営手腕を持った人間が成せた技なのである。

今のウブロには勢いがある。

ここずっと有名人とコラボし、有名人が着用しているから一般市場でも売り上げがあがる、そうなるとさらなるコラボや研究開発などが出来る。

そういったサイクルもうまく回しているのがウブロであり、勢いを利用して次なる高みへと帆を進めている。

かつてのフェイスブックがFacebookの成功にあぐらをかかず、しっかりと視野を広げあらゆる企業を買収していたこと思い出させる。

Facebookの成功であのまま何もしていなかったら今のメタは存続していなかったであろうと思うわけだが、そういった面でいうとウブロはまだまだ成長段階にあるのではないかと思える。

確かにウブロには成功者が吸い寄せられる魅力が備わっている。

ウブロのおもちゃっぽいがものすごい高級感を感じさせる腕時計一本一本には磁石のように吸い付けられるような魅力があるのはわかる。

先ほど研究開発に言及したが、ウブロの最大の武器は他社には全くもって想像がつかない新しい素材やMPシリーズなどが見せる常識を覆したテクノロジーであるが、今後このような戦略が吉と出るのかは誰にもわからない。

そういった面で言うと、ウブロは時計メーカーというよりも誰も真似できない手品を時計で表現しているマジシャンといった感じがする。

確かにウブロはめちゃくちゃかっこいい。

クラシックフュージョンのゴールドが混ざった黒いモデルや、スピリットオブビッグバンなどは涎が出るほどかっこいい。

所有している人に大きな大きな優越感を与えるのも確かである。

しかしロレックスと比較するのは歴史的な観点から見てもいささかまだちょっとそれには及ばないのではないかと思える。

ロレックス

ロレックスが誕生して100年以上が経過しているが、ロレックスは相変わらず腕時計の精度や耐久性、実用性などの本質的な価値をずっと追求し続けている。

派手なコラボはしないし、大きく賭けたような際どい冒険などもしない。

ブランド戦略としては大人の余裕ある姿を見せているが、悪く言えば頑固一徹である。

ウブロのようなエンターテイメント性は確かにないのかもしれないがそれがロレックスのブランド哲学であり、100年以上に渡って人々に浸透していった考え方そのものなのである。

ロレックスは新たに腕時計を発表することにかなり慎重なメーカーである。

新シリーズは当然のこと、モデルチェンジはもちろん、マイナーチェンジですら話題になったりするくらいロレックスは変化させることにとても神経を使っている。

巷では変化しろ、変化させろ、冒険しろ、経験しろ、と言われるが、現在の状態が完璧であるならば変化リスクになりうるのである。

ロレックスのブランド哲学は腕時計をどのように展開し、どのように改良し、どこをブランド最大の武器としているかを見ることで容易に知ることができる。

ロレックスのムーブメントは完璧に近い。

現代の人類が到達出来る最高レベルに近い制度や性能を備えたムーブメントをたくさん持っているのがロレックスであり、必要がなければ2世代3世代にわたって同じムーブメントを搭載し続けたりする。

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独自に課すクロノメーター検定協会の厳しい検査よりも厳しい基準を設けるのがロレックスであるから、精度に関してはクオーツ時計に最も近い機械時計を作っているのがロレックスなのではないかと思う。

ロレックスの資産価値が落ちないばかりか上昇し続けるのはクオリティなどの内面をこれでもかと磨き続けた結果なのであるが、当然腕時計に資産価値を求める人ばかりではないのもまた事実である。

まとめ・感想

正直僕はどちらの腕時計にも双方の良さというものがあって白黒付けろというのは実際は得意ではなく個人的な意見を述べるならウブロは若い人向け、そしてロレックスはそれよりも年齢層高めの人向け、といった大枠があればわかりやすいかと思う。

例えばウブロが40代終わりまでであるとすると、ロレックスは60代まで、といった年齢層の違いなどがブランドの重みというか一番ブランドのイメージにフィットする違いなのかなと。

細かく購買理由を分けるのであれば、IT系で成功していることとイメージが直結しやすいのがウブロで、ロレックスは単に資産の一部として持ってますといった形に撮られやすいといえば取られやすい”部分”がある。

ただそれも受け取る人にもよるし、ウブロやロレックスでもそのように見えない腕時計もたくさん存在する。

であるので、ミクロなチョイスはもはやアドバイスが出来る立場にない僕が何か言うべきではない。

個人的なブランドの位置付けを全体像としてお話しするのが今回のコンセプトであるので、要約すると堅実でお堅い資産形成向きなロレックスか、ちょいワルいけてるヤングを最大限リスペクトされやすい形で表現するのにぴったりなのがウブロなのかなということ。

ウブロが資産形成向きではないとは言え、価値が無いということでは全く無いのでその辺りは誤解しないでいただきたい。

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