ロレックス・デイトナ 旧型116500LNと新型126500LNの違いとディスコン旧型の価格推移

デイトナ

SSデイトナ 新型 Ref.126500LNと旧型Ref.116500LNの違いとは?

ロレックスは代々シリーズを固定化し、最新モデルもあまりモデルチェンジしないことで有名だ。

数年に一度ほど小さなマイナーチェンジを加え、さらに長いスパンで大きく変更を加えるというスタイル。

さらに長いスパンで新しいシリーズを投入したり、あるシリーズを生産終了にしたりする。

それだけ新しいシリーズやモデルに関して繊細でシビアである裏返しなのであろう。

あまりに多くの変更を頻繁に行うことは信頼性を失う原因にもなりかねない。

変更を加えることは不具合に見舞われる可能性も大いにあるからだ。

ロレックスというブランドの性格上、厳重で厳しいテストを重ねてからでないと市場には投入できないのではないかと思う。

量で戦うよりクオリティを究極なまでに高め、市場動向などの生きた情報を吟味しながら製品を市場に投下するのであると思う。

さて、2024年のロレックスの新作発表ももうすぐであるが、ロレックスファンやマニアは世界中あらゆるところに存在し、本当の意味で待ち焦がれているのでことロレックスに関しては新作予想なるものが毎年話題になったりする。

毎年僕はロレックスの新作モデルの予想をしていたのだが、毎回当たったとことがない。

ロレックスにいつもうまく予想を裏切られる形で新作発表されるので、逆にそれが良かったのである。

さて、今日はロレックスの新作予想ではなく、デイトナの新型モデルRef.126500LNと旧作Ref.116500LNの違いについてみて見ようと思う。

文字盤・インデックス、インダイヤルなど

まずは旧型 Ref.116500LN

そして新型 Ref.126500LN

ちょっとわかりにくいがお分かりだろうか?

インデックスが新型はより細くシャープにデザインされている。

旧モデルの野暮ったい太短な感じから痩せ型のイケメンに進化した感じだ。

インダイヤルの黒い円の部分も幅が若干細くなっていて、かなりスッキリした印象を与えている。

感覚的に新作の方が圧倒的にカッコいい。

新型にはSWISSとMADEの間に王冠ロゴが加えられた。

そしてベゼルにも違いが認められる。

ベゼルの最外周がメタル素材になっていて、セラミック素材のセラクロムベゼル剥き出しだった最外周がステンレスの枠で保護された感じである。

縁ができたことでメリハリが生まれ、ベゼルのわくが細くなった分インダイヤル同様シャープな見てくれと進化した。

サイドビュー

旧型 Ref.116500LN 横

新型 Ref.126500LN 横

とてもわかりやすい。

旧型は曲線的にラグのカーブが終わっているが、新型はラグの先端がスパッと切り取られたようなシャープさがある。

そして全体の厚みでいうと、新型は0.5mmほど薄くなっている。

どちらか一方のみを見ると気付きにくいが、比べてみるとかなり違いがあることに気づく。

この違いを知った今、どちらのモデルが新型か旧型かが判別するのが容易になるだろうと思う。

僕も最初は何が違うのかわからなかったが、今では判別できる。

新型は全体的にシャープで洗練された印象に仕上がっていて、ロレックスが抱えていた微妙な野暮ったさがここにきてだいぶ解消されたように思う。

ロレックスはあまりカッコよくないという意見を聞くこともあるが、今回の変更点は紛れもなく素晴らしい改良になった。

ムーブメント Cal.4130からCal.4131へ

デザイン面の向上は今話したばかりだが、実はムーブメントにも変更が加えられている。

これまでのCal.4130からCal.4131へと載せ替えられ、外も中も最新モデルになっている。

ムーブメントの違いはまた次回お話するとして、以下の動画でも旧型新型の違いについてお分かりになるのでぜひ視聴していただきたい。

旧型デイトナ Ref.116500LNの価格推移

ロレックスがフラッグシップモデルであるデイトナを総入れ替えしたばかりであることは皆さんご存知であると思う。

フラッグシップの中のさらなるフラッグシップがステンレススチールのデイトナで、一番人気のデイトナと言える。

世界のラグスポ1、2を争うモデルで、パテックフィリップのノーチラスは歴史を含むブランド力の差でもう一歩追いつけない存在なのである。

人気度や時計のクオリティという面ではロレックスは世界最高峰であり、この辺りは世界一との呼び声も高い。

実際ロレックスの時計に対する姿勢は日本の究極のものづくりと遜色ない。

完璧主義な日本の職人が作っているかのような繊細さを感じさせるのがロレックスなのである。

さて、そんなわけで2023年に登場した新型デイトナでディスコンとなった116500LNの価格について若干お話ししたいと思うのだが、旧型116500LNと新型126500LNの違いは既に述べたとおりだ。

なんと現在、旧型モデルの116500LNが300万円台で買えてしまうのだ。

黒文字盤の価格である。

とはいえもう400万円スレスレの300万円台なのだが。

とは390万円台と400万円を超える値段というのは若干の意味の違いがある。

例え数万円の違いであろうと、400という大台は一つの心理的区切りであって、380や390が移動しやすいのに対し、比較すると400とか100の倍数というものは心理的に10の倍数を超えるよりも大きなことなのである。

400を超えないように、とか、400だったら若干割高かな、とか、例えであるがそういった心理的なバイアスがかかったりするのである。

あらゆるお店が400万円を上回らないように価格設定しているという点で、ブラックダイアルのデイトナの現段階での小さな限界値というのがこの辺りの水準に存在するという現れである。

白文字盤に関しては最安価格が420万円ほどになっている。

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こちらでも書いているが、白文字盤人気はセラクロムベゼルのモデルでは普遍のようだ。

次にここ2年の価格推移を見てみよう。

ブラックラッカーダイヤル

ホワイトラッカーダイヤル

うむ、やはり白文字盤の方が圧倒的に人気が価格に反映されているようだ。

ここで注意していただきたいのが、僕が言及している価格とグラフ上の価格には相違があることである。

グラフの価格も正確なのであるが、完全に全ての価格を反映しているわけではなく、あくまでも大きな流れとしての推移なのである。

それか新品価格のみの価格帯なのかもしれない。

その辺りは不確かであるのでなんとも言えないが、僕がお伝えしている価格はECサイトでの価格帯で、特に言及することがなければ中古の価格もお伝えしている。

まとめ

といった感じで、グラフを眺めてみると、やはり2022年の超バブルを境に一度は価格が大きく下がっている。

その後、じわじわと緩やかにまた上昇の傾向を見せているがこれはロレックスの価値が底上げされ、世界の情勢を反映しながら正当に評価されている証だと思う。

おそらくデイトナは500万円を近いうち超え、ノーチラスやロイヤルオークのような軌跡を辿るものと思われる。

先ほども述べた400万円という心理的ラインであるが、これはすでに過去に壊されている。

そしてノーチラスやロイヤルオークなどの先輩たちがすでに1000万円という桁を破壊する悪さをしている。

ロレックスにはパテックフィリップやオーデマピゲのような才覚がありすぎるほどあって、先輩、師匠とも呼べる彼らを追い抜く時期が来てもおかしくない。

そうなる前にデイトナは500万円、700万円の大台を超えていくはずだ。

あくまでも僕の個人的な予想であるが、もう少し時間はかかるかもしれないが500万円は2025年には通常価格になるのではないかと思われる。

新型が登場してまた市場が複雑になりそうではあるが、基本的にロレックスは値上がりしやすい存在なのである。

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