ロイヤルオークジャンボエクストラシン プラチナ・極上のグリーンダイヤル

オーデマピゲ

3000万円のロイヤルオーク

ロイヤルオーク
ああロイヤルオーク
ロイヤルオーク

お粗末。

オーデマピゲを代表する、いや、世界を代表する腕時計の一つにロイヤルオークという角張ったモデルが存在する。

世界中の腕時計ファンを唸らせ、そこそこ腕時計は好きだけどという人たちの財布を緩め、ステータスウォッチとして是非身につけたいという男たちを虜にし、世の中の多くの男たちから垂涎の眼差しで注目され続けてきたオーデマピゲのロイヤルオークは、

今や注目を浴びすぎるが故に価格がちょっとした家が買えてしまうくらいにまでなっている種類もあって、なかなか時計事情もすごいんだなと感じる。

そんなロイヤルオークの一番人気の種類というのが、エクストラシンと呼ばれる薄型のモデルであるのだが、1972年のロイヤルオークの誕生と深い関わりがある。

ジェラルドジェンタ氏デザインの腕時計は高い確率で世界的名機として超絶人気を誇っているが、ロイヤルオークも彼のデザインであることはすでに幅広く認知されている。

1972年にロイヤルオークが、1976年にパテックフィリップのノーチラスがジェラルドジェンタ氏のデザインで登場し、今回お話しているロイヤルオークエクストラシンは誕生40周年を記念して2012年に登場したモデルなのである。

ちなみにノーチラスは2006年に誕生30周年の節目に5711系が登場している。

(2020年に白文字盤、2021年に青文字盤がカタログ落ちし、新たなノーチラスの歴史がまた始まる。)

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さて、今回の核となるモデル、ロイヤルオークエクストラシンであるが、先ほど述べたように注目され過ぎることでの価格高騰ぶりは、2021年に発表されたばかりのロイヤルオークエクストラシン、プラチナ製、グリーンダイヤル、を観てもらえれば、どの程度市場が加熱しているのかということが伺えると思う。

このモデル。

同モデルでは日本語で解説している動画がなかったので外国語バージョンのものを添付するが、良さをしっかり高画質で紹介してくれてるので非常に重宝している。

さて、グリーンダイヤルが際立つロイヤルオークエクストラシンジャンボ、と呼ばれるこのモデル、Ref.15202PT.OO.1240PT.01。

価格はなんと3000万円を超える。

田舎ではちょっとした良い家が買えてしまう。

土地代金を含めなければそれ以上にだ。

車に関しても、ポルシェはもちろん、フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレン、ベントレー、アストンマーチン、ロールスロイス、スポーツカーのあらゆる車種が一台買えてしまうほどの価値を有している。

単(ひとえ)にこれはロイヤルオークエクストラシンの超絶人気ぶりとプラチナ素材のケース&ブレスレット、そしてAPハウス限定モデルという制限が融合した結果が価格に反映されているということだ。

もちろんなぜエクストラシンだとこうも高額なのかといった人気理由の分析を細分化するとまだまだ理由は挙げられるのだが、エクストラシン自体についてはまた別記事で紹介するとして、今回挙げている一本はもはや冗談のような価格である。

過去数年、10年、20年を考えても腕時計とスーパーカーや家が同じ価値となるなんて誰が考えたであろうか。

下手すると価格が逆転し、高級腕時計の方が高額になってしまうという現象も起こるかもしれない。

「ロレックス?いやいや、そんな高いものは買えないから家にするよ」

などのお金の使い道を話す会話がこのように変化することも将来ありえるのかもしれない。

高級時計ブランドのあるモデルの価値が上昇することによって他モデルの価値も上昇する。

ブランド自体の価値が底上げされると、他メーカーにもその動きが波及する。

人気が理由で値上がり、そしてスイスの腕時計メーカーたちがこぞって値上げしたりする。

逆の順序もあり得る。

そういうスパイラルに実際陥ってるように思える。

寿司が高級でなかなか食べられなくなる未来と、機械式の腕時計が買えない未来がやってくるのかもしれないと恐怖するかのような値動きを見せているのが昨今の腕時計ブームの大きな流れだ。

当然価値や価格が上がり続けることなんてないし、どこかのタイミングでこの腕時計バブルも終焉を迎えるとは思うが、まだまだもう少しはSNS人気と比例して加熱していくのだろうと思う。

まとめ

実際、こういったロイヤルオークの価格上昇を見ているとなんだか嬉しくもなってくる。

なぜだか分からないが、今回紹介したようなプラチナモデルのロイヤルオークに数千万円の価値があるというのはなんだか夢があるし、それだけブランドの歴史や中のムーブメントの構造やそして歴史、そういった背景などにも興味が湧いてくる。

見ているだけでも面白い。

実際車メーカーでも販売目的より、ブランド価値を上げる目的でスーパーカーモデルを投入しているメーカーもある。

メルセデスベンツのSLRやSLS、GTシリーズだったり、レクサスのLFAだったり、アウディのR8だったり、利益よりも価値の向上を図っていたりする。

ロイヤルオークのプラチナモデルやトゥールビヨン入りのモデルも実際そういった位置付けにあるといっても良いだろう。

あるだけでワクワクする。

存在が嬉しい。

ロイヤルオークジャンボエクストラシン、夢を与える一本である。

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