ショパールの新作 2024年・フランス限定ミッレミリアとL.U.C 辰年 x 日本製漆文字盤

L.U.C
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ショパール 2024年 新作モデル

1860年に創業したというショパール。

ミッレミリアやアルパインといった、ショパールのそれだとすぐにわかるアイコニックな腕時計を製造している。

スイスである天才時計師が自身の工房を持ったことに端を発していますが、今ではジュエリーとしての意味合いの強いラグジュアリーなブランドに育っている。

僕自身ショパールといえば時計というよりジュエリーとしての比重が強いと思っていたが、実際は時計としての歴史の方が古いのである。

薄型化された高性能の懐中時計を製造することをモットーに築き上げた信頼あるジュネーブのブティックが現在のようなジュエラーとしての顔を持つようにはなったのは1963年と、割と最近のことだったのだ。

ジュエラーのショイフレの買収である。

1912年ごろに立ち上がったドイツのジュエリーブランドであるショイフレは第二次世界大戦で爆撃に遭うが47年には再興。

1963年、事業の発展を模索しているところでショパールに買収を持ちかけるカールショイフレ3世であるが、それが現在のショパールの成り立ちなのである。

現在では腕時計ブランドとしてよりもジュエリー色が強く感じるわけであるが、二つの異なったブランドが混ざり特殊なブランドイメージを形作っている。

ミッレミリア クラシック クロノグラフ フランス リミテッドエディション Ref.168619-3007


ケース径 : 40.50 mm
ケース厚 : 12.88 mm
ケース素材 : ルーセントスティール™
防水性 : 50m
限定 : フランス国内のみ100本限定

ジュエリーとしてのイメージが強いだけに技術力に関しては過小評価されがちであるがそうではない。

ショパールが2024年早々に新作を発表したわけであるが、このモデルはクロノメーター検定協会お墨付きの1本である。

5つの静止した姿勢でのムーブメントの精度や耐久性などのチェックを、3つの温度下で実施する。

日差、つまり一日に生まれる差をマイナス4秒〜プラス6秒以内に収める精度がなければクロノメーターという称号は受けられないのである。

スイスの機械時計の3パーセントしか通過しない厳しい世界であり、ショパールの腕時計はそれに見合った実力を十分に兼ね備えた時計ブランドなのである。

ジュエリーなどの色が濃くなると、時計としての価値が損なわれるといったハイブランドのジレンマ的なものが存在するが、カルティエ、ブルガリ、ルイヴィトン、シャネル、ピアジェ、そしてショパールなどなどは時計としての価値も十分にあるのである。

近年はラグジュアリースポーツ人気の流れから、スポーティとラグジュアリーを融合した時計が流行しているが、ショパールもアルパインという武器を投入し、その本気度を見せている。

元々ショパールはロレックスのデイトナの誕生のきっかけと同じく、レースに深く関わりがあった。

1927年から1957年のおよそ30年間続いたイタリアのレースにミッレミリアというのがあった。

ロレックスでいう、マイアミのデイトナビーチのレースである。

1988年からミッレミリアのオフィシャルタイムキーパーとなったショパールであるが、ミッレミリアというのはクロノグラフのレーシング仕様のシリーズなのである。

ちょっと他人とは違うクロノグラフが欲しいというのにはちょうど良い選択肢かもしれないが、フランスのみで販売される限定100本の新作だそうだ。

特筆すべきことは確かにあまりないかもしれないが、ショパールとブガッティやその他多くのレーシングとも関わりが深いブランドであるから、歴史や背景としてはかなり面白いブランドであるような気もする。

ちなみにパンチングレザーを採用したレザーストラップはレーシンググローブからヒントを得ている。

ブガッティは世界最高峰のスーパーカーであるから車好きは要チェックであろう。

L.U.C XP 漆 辰年 Ref.161902-5079


ケース径 : 39.5mm
ケース厚 : 6.8mm
ケース素材 : 18Kエシカルローズゴールド
防水性 : 30m
限定 : 世界限定88本
価格 : 4,059,000円(税込)

そして2本目の2024新作モデルはL.U.Cから発表された。

なかなか珍しいタイプのシリーズ名であるが、ショパールを知っている方には違和感はないだろう。

L.U.Cはショパールの中ではドレス系シリーズであるが、これがなかなかに美しい。

特徴あるところは特にないが、非常に綺麗なケースの形状をしていて、基本的に丸型なのであるが、モデルによってラグの形状が変わってくるという面白い展開を見せていたりする。

それでもショパールであることが一目でわかるような絶妙なバランスを保っているのは、基本的にはラグが若干短めなだからないのではと思うのである。

実機の全てを採寸したわけではないのでなんともいえないが、ラグの短さが円形のケースをより綺麗に主張するのではないかと思われる。

例えるなら、タートルネックを着ることで首が隠れ、顔がはっきりとわかりやすくなといったイメージに近い。

そんなL.U.Cから登場したのは2024年の干支をテーマとした1本で辰年の中国人へむけた作品だと思われる。

僕が現在知る限りでは、ショパールの他に、ロジェデュブイ、ベル&ロスが龍をモチーフにした新作を発表していて、彼らはおそらく中国市場を意識したモデル展開をしているのであると思える。

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自動車の世界もそうだ。

欧州の自動車市場は北米と中国を大きなマーケットとして見ており、アメリカも中国をとても大きな市場だと認識している。

実際、龍の新作モデルが88本限定というのも中国では末広がりな八が縁起が良い数字であるということをリサーチして知っているからであろう。

ただ、面白いのは漆技法を使った文字盤は日本で職人によって作られているということである。

日本の職人の技術というのはやはりまだまだ幅広く奥が深い、そして繊細さでいうと世界で類を見ないほど卓越していると思える。

さてそんな干支シリーズの一本であるが、非常にコレクション性がある。

過去の干支モデルを見るからに、なかなかに素敵な絵面が揃っており、兎モデルなんてアートである。

ドラゴンモデルも質感なども含めると顔の表情と良い見れば見るほど実に良い作品に見えてくる。

腕時計として着用するのがもったいないシリーズであると思う。

まとめ

というわけでいかがだろうか。

ショパールがウォッチズ&ワンダーズに発表した新作モデルであるが、2作とも日本では珍しい存在となるモデルだろう。

ブガッティとも関わりのあるレーシング仕様のクロノグラフとくればクロノグラフコレクターやミッレミリアファン、そしてブガッティ界隈も気になるところである。

干支モデルに関しては辰年生まれの人やすでに前作前前作をコレクションしている人は買わなければいけない状況になっているはずだ。

途中なげするなら全くない方が良いでしょうからね、特に干支12種類のコレクションだと。

というわけで、ショパールの2024年の新作2モデルを紹介した。

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