アクアノートを愛用する芸能人とそのモデル
パテックフィリップといえば一番有名なモデルはノーチラスであるが、ノーチラスばかりがもてはやされるべきではないと思っている。
確かにノーチラスの方が時計としては格上であり需要も値段も価値も基本的には上であると言えるのだが、アクアノートと呼ばれるシリーズもまた乙なものである。
スタイルとしてはノーチラスに似ているし派生モデルとしてカジュアルに使用できるのもアクアノートの良い部分である。
一本に数千万円の価格が付けられていては気軽には使用できない部分があり、唯一文句をつけるならば、ノーチラスの悪い点はそこである。
高価ゆえの実用性の低さだ。
薄いケースでありながら120メートルの防水性を誇り精度やクオリティという実用性は申し分ないほど高いのだが、精神面や感情面が関わる実用性という部分でノーチラスは少し使用が難しい。
その点アクアノートの使い勝手は幾分かはノーチラスよりも高いだろうが、何を隠そうアクアノートの価格さえも現代ではおいそれと普段使い出来ないような値段になっている。
中古モデルでも最低500万円くらいはするのである。
ノーチラスの人気がブランドを牽引し、ブランドがカタログモデル全ての値段を底上げする。
そういう意味ではアクアノートは価格が釣り上げられたという言い方が出来るかもしれないが、アクアノート自体の価値が自発的に上昇していったという点も大いにある。
なぜならアクアノートはパテックフィリップの弟分みたいなもので、非常に優秀な遺伝子を備えている上にまた違ったかっこよさを誇っているからだ。
芸能人が目をつけないわけがないシリーズである。
そんな時に強い味方になってくれるのが中古市場であり、個人的におすすめするのが新品同様に中の機械や外装を復元されたモデルの中古品も選択肢に入れるというチョイスだ。
こちらでも中古モデルのメリット、デメリットについて言及しているので気になる方は一読ください。
そういうわけで今回はアクアノートを愛用する芸能人と彼らがどのモデルを使用しているのかを見ていこうと思う。
長嶋一茂 パテックフィリップ アクアノート クロノグラフ Ref.5968A-001
吉田鋼太郎 パテックフィリップ アクアノート クロノグラフ カーキグリーン Ref.5968G-010
パテックフィリップ アクアノート クロノグラフ カーキグリーン Ref.5968G-010の一覧、価格、在庫などの最新情報はこちら>>
稲垣吾郎、矢作兼(おぎやはぎ)、設楽統(バナナマン)、宮迫博之(雨上がり決死隊) パテックフィリップ アクアノート エクストララージ Ref.5167A-001
パテックフィリップ アクアノート エクストララージ Ref.5167A-001の一覧、価格、在庫などの最新情報はこちら>>
秋元康、南原清隆(ウッチャンナンチャン) パテックフィリップ アクアノート トラベルタイム Ref.5164A-001
福山雅治 パテックフィリップ アクアノート ミディアム Ref.5066A-001
長嶋一茂 パテックフィリップ アクアノート クロノグラフ Ref.5968A-001
良い、非常に良い。
この手の腕時計は本当大好きだ。
どの手の腕時計かといえば、この手のオレンジ色などの目立つポップな色を使用した腕時計だったり、どこかスポーティなんだけどどこか高級だったりといった頭を悩ませるようなタイプの腕時計である。
このモデルにはその両方の特徴が備わっており、ノーチラスにはない可愛さと相まってデザイン的に外観的にすごく良い仕事をしている。
長嶋一茂さんは腕時計好きであることが確認されているが、オーデマピゲのロイヤルオークオフショアのみではなく、パテックもお持ちである。
こちらでも紹介しているが、基本的に若干おもちゃっぽい雰囲気を持った腕時計が好きなのかもしれない。
いずれにせよ良い腕時計には変わりはないので、なかなか時計選びのセンスが良いと言える。
素敵な一本だ。
吉田鋼太郎 パテックフィリップ アクアノート クロノグラフ カーキグリーン Ref.5968G-010
吉田鋼太郎さんの腕時計はこれ。
カーキ色を高級感で包んだような腕時計が欲しい人にはドンピシャなモデルだ。
パテックフィリップがこういったタイプの腕時計を作るのは珍しいし、色で遊び心が見られる腕時計は同社にはあまりない。
おそらくアクアノートのような若干カジュアルな派生シリーズだからこそ採用されたのだろうと思う。
オレンジ色のストラップがまさにそうであるし、しかしこういうバライエティに富んだ作品展開という戦略はファンにとっては喜ばしい限りである。
ノーチラスは今のまま威厳を保ったスタイルを通して欲しいが、アクアノートにはロイヤルオークオフショアのような若干のおもちゃっぽさが欲しいものだ。
それが男心というものだろう。
それにしてもこれはこれでナイスな腕時計であり、ほぼ完全にツートンなのでまとまりやデザイン性が高い。
稲垣吾郎、矢作兼(おぎやはぎ)、設楽統(バナナマン)、宮迫博之(雨上がり決死隊) パテックフィリップ アクアノート エクストララージ Ref.5167A-001
稲垣吾郎さんの腕時計の一つは以前ロイヤルオークのクロノグラフだとお伝えしたが、良い腕時計を複数お持ちであるくらい腕時計がお好きなようだ。
今回紹介するのはパテックフィリップのアクアノートだが、このモデルもステンレスケースと黒い文字盤の一本であり、前回お伝えしたロイヤルオークのクロノグラフと同じ特徴を持っている。
稲垣さんはあまり派手な腕時計は好まず、良い時計を静かに装着するといったタイプのようで、おそらくそういった性格なのかなと思われる。
腕時計には性格が反映されることもあるが、今回芸能人の腕時計を見て思ったのがスポーツ選手は派手な腕時計が好きという傾向があるということ。
全てがそうだとは言わないが、ファッションに関しても性格が出るのであれば腕時計に関してもそうなのではないかという気がする。
シンプルで良いアクアノートだ。
ちなみにおぎやはぎの矢作兼さん、バナナマンの設楽統さん、雨上がり決死隊の宮迫博之さん達も同じモデルを所有されている。
秋元康、南原清隆(ウッチャンナンチャン) パテックフィリップ アクアノート トラベルタイム Ref.5164A-001
秋元さんやナンチャンのアクアノートはこれ。
トラベルタイムと呼ばれるサブタイトルはパテックフィリップではGMTとデイトとデイ&ナイトを意味する。
あらゆるところにグローバルに移動される秋元さんには必須な機能だろう。
稲垣吾郎さんの腕時計とぱっと見変わりがないように見えるが、一見するとよく似ている。
特徴はもちろん文字盤を見ればすぐにわかるのだが、ケース左側のプッシャーがある点もまた大きな違いだ。
このボタンを押すことで現地時間の時刻を合わせたりするのである。
視認性にも優れ非常に良い腕時計であるが、価格帯はおそらく2000万円前後であるがここ数年でアクアノートもかなり高額になった。
福山雅治 パテックフィリップ アクアノート ミディアム Ref.5066A-001
2007年に廃盤となった今ではアンティークになっている5066Aを福山雅治さんはお持ちだ。
このモデルはケースバックがシースルーになっていて、パテックフィリップが生み出す綺麗なムーブメントが覗ける仕様になっている。
34mmという小さなケースもこの世代のアクアノートの特徴であり、現代の腕時計に慣れている人には向かないだろうが、この小ぶりな感じがアンティークさを助長している。
2代目にあたる5066Aが終了し登場したのが現代の5167Aであるが、エクストララージは40mmというサイズで、5066Aと比べると二回りくらい大きい。
現代のアクアノートといった感じだ。
5065Aには38mmサイズのラージモデルがあるがそのくらいの方がちょうど良いのではないかとも思う。
好み次第だが、いずれにせよアクアノートはアクアノートで本当にノーチラスの弟分という感じでかわかっこいい印象である。
値段は可愛くないが、ノーチラスよりは若干安めなので購入可能であればこのシリーズもありよりのありだ。
まとめ
というわけでまとめると芸能人はノーチラスも持っているが、アクアノートも結構好きみたいである。
あらゆる面で使いやすさや利便性がある点で日常使用には持ってこないなのがアクアノートなのであろう。
本気モデルのノーチラスよりも、ガチガチのドレスのカラトラバよりも、スポーティさとラグジュアリーさをカジュアルさで薄めたアクアノートは確かに使い勝手が良さそうではあるが、それはノーチラスやカラトラバと比べた場合である。
絶対値的にはかなり高額なので、おいそれとキャンプに持っていったりはできないが、日常の仕事での使用なら一番良いのではないだろうか。
ポジション的にはロレックスでいうところのサブマリーナだろう。
デイトナだと高価すぎるし、持って行く場所を選ぶ。
サブマリーナの落ち着いた黒いデイトかノンデイトなら海にだって問題ない。
そういった心理的な実用面も考えると、高い次元で見るならばアクアノートがおすすめだということなのだろう。