ジャガールクルトのレベルソを愛用する女性芸能人とそのモデル
前回はジャガールクルトのレベルソを愛用する男性芸能人についてお話しした。
レベルソは非常に美しいレクタングルウォッチで、時代に左右されない安定した高いデザインが特徴であり、ジャガールクルトの高い精度や品質が備わった素晴らしいシリーズとして、世界中の富裕層などから愛用されている。
ジャガールクルトのマスターコントロールテストはジャガールクルトの全ての腕時計で行われる厳しい品質チェックで、精度の他に防水性、耐磁性、耐気圧性、耐気温性、耐衝撃性などがチェックされ、その試験に合格したものだけが市場に出てくるということだ。
そのテストの時間はなんと1000時間。
マスターコントロールの試験に合格したマスターの資格を持つものだけがこうして一般マーケットに出回っているわけだが、これはロレックスが設ける厳しい試験とも共通している。
クロノメーター検定に合格すること自体難しいのだが、ロレックスはクロノメーター検定協会が定める精度の二倍も正確な精度を出さないと出荷しないという。
品質に関して心配する必要がなく、僕たち一般的なユーザーは外観や機能面だけを考えて購入検討すれば良いというのは非常に安心である。
機構が壊れそうだとか、精度が悪いと評判だからとか、そういった問題がないのがジャガールクルトの良さである。
ただデザインが気に入れば「買い」であるのがジャガールクルトなのだ。
個人的にも同社が生み出す腕時計の中でも一番好きなのがレベルソであり、シンプルだが上品極まりない長方形の時計は心底惚れ惚れする。
それは男性も女性も同じであり、基本的なデザインが中性的であるので男性用として販売されているものでも、サイズの問題を抜きにすれば女性でも使用可能であるし、小ぶりのモデルなんかはボーイズとして十分いけてしまう。
デザインのベースが古典的で流行り廃りに影響されないのもレベルソの良い点であり、1930年に誕生したこのモデルはそうやって安定的な人気とともに続いてきた。
今日のレベルソは確かに若干モダンに進化してはいるが、基本的にはこのスタイルであり、それは今後もずっと続いていくだろう。
そしてこの安定した人気はさらに高い需要を集めていくと予想される。
ジャガールクルトはロレックスのように華々しく注目を集めるタイプのブランドではないが設立およそ200年という古い時計ブランドであり、マニュファクチュールを貫く由緒あるスイスのメゾンなのだ。
3Dで動くジャイロトゥールビヨンなどの高い技術も持っており、世界五大時計ブランドに入っていないのがおかしいブランドの一つである。
とまあジャガールクルトはすごすぎるメーカーなのだが、その件はまたいづれお話しするとして今回はレベルソを愛用する女性芸能人と彼女たちがどのモデルを使用しているのかをみるみることにしよう。
中谷美紀 ジャガールクルト グランドレベルソ レディ ウルトラスリム Ref.Q3208420
ジャガールクルト グランドレベルソ レディ ウルトラスリム Ref.Q3208420の一覧、価格、在庫などの最新情報はこちら>>
石田ゆり子 ジャガールクルト レベルソ クラシック スモール デュエット Ref.Q2662430
ジャガールクルト レベルソ クラシック スモール デュエット Ref.Q2662430の一覧、価格、在庫などの最新情報はこちら>>
ソンイェジン ジャガールクルト レベルソ クラシック スモール Ref.Q2618540
松嶋菜々子、石田ゆり子 ジャガールクルト レベルソ クラシック スモール Ref.Q2618430
常盤貴子 ジャガールクルト レベルソワン 復刻版 Ref.Q3258470
中谷美紀 ジャガールクルト グランドレベルソ レディ ウルトラスリム Ref.Q3208420
中谷美紀さんが愛用するのがこの一本。
ケースサイズ40ミリという大きさだが、これはレディースサイズ。
メンズはもっと大きい。
レクタングルなので長く大きく見えるのかもしれない。
デザイン的には針が太くなっていたり、インデックスが可愛らしいフォントになっていたりとフェミニンな外観になっている。
ベースデザインは確かに中性的ではあるが、細部で女性用のモデルであるということが感じられる。
シンプルな二針で、中のムーブメントはクオーツタイプのものが搭載されている。
となると価格は若干低めになる。
機械式かどうかを気にしないのであればクオーツの方が機能的にも実用面でも実際良い。
文字盤のギョーシエパターンも男性のモデルとは違った模様を見せ、要素が文字盤中央に寄せられている感じがある。
レザーストラップの色なども合わせると全体的により女性らしい腕時計にまとめられている。
このストラップの色を変えて楽しむことも出来そうなのがレベルソの良いところである。
ロレックスのカメレオンがそうであるように、時計そのもののスタイルがシンプルなだけにガワに遊び心を持たせるのはありだろう
こちらの記事でもカメレオンを愛用する芸能人について書いてるので気になる方は是非読んでみて欲しい。
石田ゆり子 ジャガールクルト レベルソ クラシック スモール デュエット Ref.Q2662430
このモデルはデザイン的にはメンズもいけそうな雰囲気を持っているが、34ミリというサイズ感からもわかるようにレディース用のレベルソである。
ゴールドケースにシンプルなレベルソらしいデザインがレベルソのオーソドックスデザインだな、という印象だが、一度裏返すと表情を大きく変える。
画像の通り、裏面はケース上下にダイヤモンドが埋め込まれており、ここだけでも女性らしさを醸し出しているのだが、ダイヤルを見れば完全に女性向けレベルソのデザインになっている。
レディースにはレディースのギョーシエパターンがあるみたいで、中央から外に向かって放射状に線が入っているタイプのギョーシエはメンズモデルでは使われていない。
時計部分も中央に集約され、インデックスのフォントや針の太さなどが短く太くデザインされている。
女性用時計の特徴が見て取れるわけだが、裏表で大きく表情を変える腕時計こそレベルソの真髄なのではないかと思う。
裏返して全く別の趣の時計になればそれだけ違った腕時計を楽しめるということでありお得感が大きい。
昼はホワイトダイヤル、夜はバーにいくからパーティ気分で、なんていう使い方が出来るタイプの一本がこれだ。
ジャガールクルトの小洒落たセンスが光る素晴らしいモデルだと言えるだろう。
ソンイェジン ジャガールクルト レベルソ クラシック スモール Ref.Q2618540
ソンイェジンさんが愛用するのはこのモデル。
レベルソのシンプルなデザインそのものの一本で、デュオにもなってないとにかくシンプルなレベルソのレディース版だ。
やはりレベルソはこういったタイプが最終的には一番いいのかもしれない。
デュオのように小洒落たデザイが両面の時計で表現されていればやはり惹かれるのはわかる。
しかし、レベルソの意義や哲学というものが集約されているのはこういったタイプのモデルであり、伝統をより深い意味で継承しているのがこの手のレベルソなのである。
年齢を重ねればシンプルなものに収斂されるように、レベルソの究極的なデザインはやはり「これ」なのだ。
オーソドックスが一番良いというのを教えてくれる良い一本だ。
松嶋菜々子、石田ゆり子 ジャガールクルト レベルソ クラシック スモール Ref.Q2618430
レールウェイトラックの内側ノギョーシエが施されたモデルがこれ。
サイズも上記モデルよりも若干小ぶりなのが特徴であるが、レベルソはやはり良い。
微妙な違いはあれど青い針とレールウェイトラックとレクタングル。
高品質で仕上げられた、洗練された完璧に近いデザイン、と言えるのがレベルソであり、変更する部分なんて見当たらないのがこのクラシックデザインのレベルソを表現するにふさわしい言葉ではないだろうか。
どこも変える必要がないのである。
派手なデュオをお持ちの石田ゆりこさんであるが、こういったシンプルなモデルもお持ちである。
水谷豊さんも石田ゆりこさんもレベルソを複数所有されているみたいだが、確かにレベルソからはコレクション性を誘発する依存性のあるデザインが感じられる。
レディースモデルには男性モデルのデザインがそのままリサイズという形で踏襲されているものも多く、やはりこのオーソドックスなスタイルが女性用にもしっくりくる気がする。
女性用はレザストラップを少々パステル調にしたり、外部でバリエーションをつけると良いのかなとは感じるが、基本的にレベルソはサイズを除くと男女兼用時計の中では最高のシリーズと言える。
常盤貴子 ジャガールクルト レベルソワン 復刻版 Ref.Q3258470
常盤貴子さんもレベルソの愛用者である。
常盤さんは1930年のデザインを現代に復刻させたモデルをお持ちで、インデックスのフォントや針が当時のもの完全に再現しているのかは定かではないがいい感じに古さを感じさせるデザインになっている。
現代の腕時計にはない味があるのがこのモデルの醍醐味であり、アンティークぽさを現代の時計のクオリティはそのままで再現しているところが良いのである。
レベルソという特殊なスタイルの腕時計自体、他を見回しても見当たらず、レクタングルで上品なシリーズでおよそ100年前のデザインを復刻ともなるとこのモデルしか存在しないだろうと思える代物だ。
常盤貴子さんは確かに個性が強そうな感じがするし、この手の腕時計を持っていても確かに不思議ではない。
素晴らしいチョイスだ。
まとめ
という感じで、レディースバージョンのレベルソも見てきたわけだが、やはりこのシリーズの上品さは他のメーカーでは感じられない特殊性を備えていると言える。
レクタングルで古典的でシンプルにまとまっているにもかかわらず、他のブランドでは似たようなシリーズが皆無である。
唯一近いデザインで上品だなと感じるのはカルティエだろうか。
確かに青い針やレールウェイトラックなどの共通点は見られるが、両者ともにオリジナルの雰囲気があって甲乙つけがたい良さはカルティエにもある。
レベルソとカルティエ全般両者とも上品であるが、レベルソにはジャガールクルトの遺伝子や歴史あるブランド哲学が備わっていて、カルティエよりもより古典的なヨーロッパの味を感じさせるという点で違いがあるように感じる。
個人的には正直どちらも好きで、どちらがより良いかは選べない。
というわけで、レベルソを愛用する女性芸能人についてお話ししたが、上品極まりなく、良い意味での簡素なデザインが本能を刺激するレベルソは本当におすすめであり、価格帯的にも控えめであるし一生時計としてもおすすめしたいシリーズと断言できるのがこのシリーズなのだ。